高度な技術者集団 アダチ版画研究所
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アダチ版画の職人紹介

アダチ版画研究所では、現在彫師(ほりし)と摺師(すりし)合わせて5名が同じ仕事場で制作活動をおこなっています。通常、彫師や摺師はそれぞれ独立して自宅などで作業をしており、アダチ版画研究所のように彫師と摺師が同じ屋根の下で一緒に仕事をする工房スタイルは、今や日本で唯一のものとなっています。
江戸時代の浮世絵制作と同様、版元が彫師と摺師に指示を与え、またその三者が同じ仕事場で協力して仕事をすることによって、これまでアダチ版画研究所ではクオリティの高い数々の作品を作り出してきました。

彫師(ほりし)の紹介 摺師(すりし)の紹介

アダチ版画研究所の工房では、彫師・摺師共に熟練の技術者が親方となり、一流の彫師・摺師を目指す若い技術者の指導にあたっています。一般的に伝統木版技術者の見習いとしての修行期間は、摺5年、彫4年と言われます。しかし、見習期間が終わっても技術者としての一流の域に達するまでには、長く厳しい修行の道が続きます。伝統木版技術者の頂点とも言うべき親方から、次代の頂点を目指す若者に、400年の歴史を持つ伝統木版の技術が伝えられる、この技術の伝承が伝統木版の将来を支えています。

アダチの彫師(ほりし)

新實護允 (にいのみ・もりちか)
昭和40年、彫師の名人と言われた大倉半兵衛氏の工房の門を叩く。大倉氏が亡くなるまでの8年間、「半兵衛最後の弟子」として彫師の修行を積み、昭和48年、アダチ版画研究所に入社。
その力量は、伝統木版界では第一人者として広く認められ、平成16年のシュレーダー・元ドイツ首相来日時、首相たっての希望であった
浮世絵実演会の彫師を務める。

堀本長志 (ほりもと・ちょうし)
彫師として修行を始めてから約20年。現在、アダチ版画研究所の中堅彫師として数々の作品制作に携わっている。
アダチの摺師(すりし)

仲田昇 (なかた・のぼる)
中学校卒業後、ただちに摺師の修業をはじめる。若山木版画を経て、昭和43年アダチ版画研究所に入社。
1987年ボストン美術館で葛飾北斎のオリジナル版木が大量に発見された際に、調査の一環として、摺師として現地で摺りを担当。また、今上天皇が皇太子時代に仲田の摺りをご覧になったことから
「天覧摺師」の異名を取る。シュレーダー元ドイツ首相の前で摺り実演をしたこともある。これまでの実演回数は数百回。ストイックでリズミカルな摺りは各地で絶賛され、今なお実演を精力的に行い、木版画の啓蒙活動に尽力している。

久保田憲一 (くぼた・けんいち)
設計者の仕事を経て、江戸千代紙の摺師となり、その後、浮世絵へ転進、昭和54年アダチ版画研究所入社。
浮世絵版画はもとより、現代木版画作品の制作に多く関わる。平成17年6月にドイツでで行われた実演会では「マイスター クボタ」と絶賛された。
窪田翔子 (くぼた・しょうこ)
平成16年、アダチ版画研究所入社。アダチ伝統木版画技術保存財団の平成14年度伝統木版技術研修生
アダチ伝統木版画技術保存財団では、日本画世界に誇れる伝統木版の技術を保存・継承するために、次代を担う若い技術者を育成する事業をおこなっています。

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