現在開催中、および4月開催のオススメ浮世絵展覧会をご紹介します!
各地で魅力的な浮世絵の展覧会が目白押しです。

 

◆ 4月のPick up!オススメ展覧会

 

江戸時代に活躍した浮世絵師・葛飾北斎の没後170年を記念する展覧会が、東京・原宿の太田記念美術館にて「没後170年記念 北斎 ―富士への道」展が開催されます。

 

約70年に及ぶ画業の中で、風景を描き続けた葛飾北斎。「冨嶽三十六景」が誕生するまでの道のりや「冨嶽三十六景」以後、90歳まで生きた北斎が目指した更なる境地もご紹介します。本展覧会では、そんな北斎の描いた風景画を年代ごとに変遷。200点を越える展示作品のうち、約100点には北斎が描いた富士山の姿をご覧いただけます。ぜひ足を運んでみてください!



 
太田記念美術館 (東京 原宿)
没後170年記念 北斎 ―富士への道
4月4日(木)~5月26日(日)



◆ アダチ版復刻浮世絵の取り扱いがある美術館・博物館

下記でご紹介する美術館・博物館では、常時アダチ版復刻浮世絵をお求めいただけます。(お求めいただけない商品もございますので、ご了承ください。)

中山道広重美術館 (岐阜 恵那)
歌川国芳の時代
~木曽街道六十九次之内を中心に~
4月4日(木)~6月9日(日)
静岡市東海道広重美術館 (静岡 由比)
命の火・命の水
~旅と日常を支えた火と水~
4月2日(火)~ 6月9日(日)
すみだ北斎美術館 (東京 両国)
北斎のなりわい大図鑑
4月23日(火) 〜 2019年6月9日(日)
 
広重美術館 (山形 天童)
浮世絵でたどる時代
~江戸・明治・大正・昭和~
3月29日(金)~5月27日(月)
信州小布施 北斎館 (長野 小布施)
北斎漫画の世界Ⅲ展
3月30日(土)~6月9日(日)
 
MOA美術館 (静岡 熱海)
北斎漫画と冨嶽三十六景
4月19日(金)~5月21日(火)
東京国立博物館 (東京 上野)
トーハクで叶う
贅沢な春のお花見
3月13日(火)~4月8日(日)

◆ その他、オススメの浮世絵展覧会

東京都美術館 (東京 上野)
奇想の系譜展
江戸絵画ミラクルワールド
2月9日(土)~4月7日(日)
千葉市美術館 (千葉 千葉市)
メアリー・エインズワース浮世絵コレクション
-初期浮世絵から北斎・広重まで
4月13日(土)~5月26日(日)
八王子市夢美術館 (東京 八王子)
なぞなぞ絵解き 判じ絵展
― 江戸の庶民と知恵比べ ―
4月5日(金)~5月12日(日)
 
松濤美術館 (東京 渋谷)
女・おんな・オンナ
~浮世絵にみる女のくらし
4月6日(土)~5月26日(日)
名古屋市博物館 (愛知 名古屋市)
特別展 挑む浮世絵 
国芳から芳年へ
2月23日(土)~4月7日(日)
あつぎ郷土博物館 (神奈川 厚木)
開館記念特別展
みる、しる、たのしむ 「浮世絵の世界」
1月27日(日)~4月7日(日)
 
横浜開港資料館 (神奈川 横浜)
浮世絵でめぐる横浜の名所
2月2日(日)~4月21日(日)
京都文化博物館 (京都 京都市)
美を競う 肉筆浮世絵の世界
4月27日(土)~6月9日(日)
国立劇場伝統芸能情報館
(東京 千代田区)
役者絵の世界
-幕末の名優たち-
2月2日(土)~5月27日(月)

現在開催中、および3月開催のオススメ浮世絵展覧会をご紹介します!
各地で魅力的な浮世絵の展覧会が目白押しです。

 

◆ 3月のPick up!オススメ展覧会

 

東京・上野の東京都美術館にて、「奇想の系譜展」が大好評開催中です。

 



美術史家・辻惟雄氏が1970年に著した『奇想の系譜』。ここで紹介されたのは、因襲の殻を打ち破り、意表を突く自由で斬新な発想で、非日常的な世界を描き出した画家たちでした。半世紀近くが経った今、かつて江戸時代絵画の傍流とされた彼らは、熱狂的ともいえる人気を集めています。
「奇想の系譜展」では、自由で斬新な個性を発揮した江戸時代の奇想画家8名、岩佐又兵衛、狩野山雪、白隠慧鶴、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、鈴木其一、歌川国芳の代表作が勢揃い!新発見や初公開の作品、そして海外から初の里帰りを果たす作品なども出展されるという見どころが満載の展覧会です!
また物販会場では、国芳を中心にアダチ版の復刻浮世絵もご紹介しています。ぜひ、お出かけくださいませ!



 
東京都美術館 (東京 上野)
奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド
2月9日(土)~4月7日(日)



◆ アダチ版復刻浮世絵の取り扱いがある美術館・博物館

下記でご紹介する美術館・博物館では、常時アダチ版復刻浮世絵をお求めいただけます。(お求めいただけない商品もございますので、ご了承ください。)

太田記念美術館 (東京 原宿)
小原古邨
2月1日(金)~3月24日(日)
静岡市東海道広重美術館 (静岡 由比)
江戸のそら -広重の浮世絵に見る気候表現-
2月5日(火)~ 3月31日(日)
中山道広重美術館 (岐阜 恵那)
企画展「広重とめぐるⅢ 庶民だって旅がしたい!」
2月28日(木)~3月31日(日)
 
広重美術館 (山形 天童)
花こよみ
3月1日(金)~3月25日(月)
信州小布施 北斎館 (長野 小布施)
あら珍しや!! 初期役者絵と鳥瞰図
2月2日(土)~3月24日(日)
東京国立博物館 (東京 上野)
トーハクで叶う
贅沢な春のお花見
3月13日(火)~4月8日(日)

◆ その他、オススメの浮世絵展覧会


アダチ版浮世絵販売あり!

森アーツセンターギャラリー
(東京 六本木)
新・北斎展
HOKUSAI UPDATED
1月17日(木)~3月24日(日)

アダチ版浮世絵販売あり!

大阪髙島屋 7階グランドホール
(大阪 難波)
サンタフェ リー・ダークスコレクション
浮世絵最強列伝~江戸の名品勢ぞろい~
2月23日(土)~3月11日(日)

アダチ版画の実演あり!

あつぎ郷土博物館 (神奈川 厚木)
あつぎ郷土博物館 開館記念特別展
みる、しる、たのしむ 「浮世絵の世界」
1月27日(日)~4月7日(日)
 
名古屋市博物館 (愛知 名古屋)
挑む浮世絵 国芳から芳年へ
2月23日(土)~4月7日(日)
岡田美術館 (神奈川 箱根)
―光琳・若冲・北斎・汝窯など名品勢ぞろい―
開館5周年記念展 美のスターたち
9月30日(日)~3月30日(土)
島根県立美術館 (島根 松江市)
開館20周年記念展 北斎ー永田コレクションの全貌公開<序章>
2月8日(金)~3月25日(月)
 
奈良県立美術館 (奈良 奈良市)
企画展 姿の美、衣装の美... 肉筆浮世絵
1月19日(土)~3月17日(日)
和泉市久保惣記念美術館 (大阪 和泉)
愉しき源氏絵
-土佐光吉と浮世絵版画から-
2月9日(土)~3月24日(日)
 
江戸の桜でお花見 桜を描いた浮世絵を楽しむ


アダチ版画では、現在「江戸の桜でお花見 桜を描いた浮世絵を楽しむ」をテーマにご自宅でお花見気分を味わっていただけるよう、様々な趣向の桜景色をご紹介しております。


日本人の心を惹きつけてやまない「桜」。 江戸当時の桜の輝きを感じていただけるアダチの浮世絵から、お部屋でゆったりとお花見気分が楽しめる広重の名作「隅田川水神の森真崎」をご紹介いたします!


■ゆったりと楽しむ、広重のお花見―名所江戸百景「隅田川水神の森真崎」

歌川広重は叙情性豊かな作風を得意とし、景色を描く中にも季節感を大事にしていました。花鳥画にも優れた作品を数多く残しており、 繊細な季節の情緒を巧みに表現していたのです。そんな広重の傑作のひとつが、名所江戸百景隅田川水神の森真崎」です。

桜の名所として知られる真崎を、向島から隅田川の対岸に望んだ風景が描かれる本図。前景に桜の花と、その眼下を流れる隅田川と水神の森を、遠くには筑波山を描き、ゆったりと広がりのある風景を表現しています。
全体に柔らかな色遣いで纏められ、近景の桜の花と遠景の淡い紅の春霞に浮かぶ筑波山が、春らしいのどかさを感じさせます。画面上部のぼかしや水際に使われている藍の色と、桜のピンクとのコントラストが非常に爽やかな一枚です。

隅田川水神の森真崎

■大胆な構図で描かれた満開の八重桜

隅田川水神の森真崎

隅田川水神の森真崎」は、なんといっても画面手前に咲き誇る八重桜が印象的です。風景画では遠景に描かれることが多い桜を近景に配置し、花を極端なクローズアップで描いた珍しい構図は、風景画でありながらまるで花鳥画のような趣を感じさせます。
こちらに伸びる枝の先に大きく花をつけた八重桜を、広重は花弁一枚一枚丁寧に描いています。細やかに描かれた桜に春爛漫の風情が漂い、画面いっぱいにうららかな春の陽気が漂っているようです。


見事な景観を主役に、まばらに描かれた人々が思い思いに景色を楽しんでいる様子からも、のどかな春に、ゆったりと流れる時間が感じられる作品です。

繊細な季節の情緒を捉える広重の目線で、みなさまもお花見気分を味わってみてはいかがでしょうか。

歌川広重 名所江戸百景「隅田川水神の森真崎」



■インパクトなら 北斎の桜

現在、六本木森アーツセンターギャラリーで開催中の「新・北斎展」で、浮世絵そして北斎の人気が高まっています。森羅万象の本質を描き出すことに挑戦し続けた北斎が描いた桜は、パッと目を引く華やかな美しさが魅力です。

オーダーメイドとして贅を尽くして作られた「桜花に富士図」、藍の背景が印象的な垂桜「鷽に垂桜」、そして、庶民が楽しむお花見の様子を富士とともに描いた「東海道品川御殿山ノ不二」。
多才な北斎の桜もお楽しみください。




葛飾北斎「桜花に富士図」
葛飾北斎「桜花に富士図」



葛飾北斎「鷽に垂桜」
葛飾北斎「東海道品川御殿山ノ不二」
葛飾北斎「鷽に垂桜」 葛飾北斎「東海道品川御殿山ノ不二」



広重・北斎のほかにも、様々な趣向が凝らされた桜の数々が目白押し!
「江戸の桜でお花見 桜を描いた浮世絵を楽しむ」はこちら >>

アダチ版画研究所が母体となって活動する(公財)アダチ伝統木版画技術保存財団は、現在話題となっている「新・北斎展」(森アーツセンターギャラリー、2019年1月17日-3月24日)に合わせた企画として、協賛企業である伊藤忠商事様と共催で、伊藤忠青山アートスクエアにて「テクニカル北斎」展を開催しています。 本展では、アダチ版の復刻浮世絵版画を通して、北斎の画業を辿るとともに、制作テクニックの視点から北斎の魅力を探ってまいります。また、その制作テクニックを駆使し、現代のアーティストと創造したオリジナル木版画(現代の浮世絵)を通し、進化する日本の伝統木版技術の魅力を是非、ご覧ください。当財団の活動も合わせて紹介させていただいております。
2月16日までの開催です。
是非お出かけください。
テクニカル北斎展の詳細は>>

現在開催中、および2月開催のオススメ浮世絵展覧会をご紹介します!
各地で魅力的な浮世絵の展覧会が目白押しです。

 

◆ 2月のPick up!オススメ展覧会

 

東京・青山の伊藤忠青山アートスクエアにて、2月16(土)まで「テクニカル北斎展~進化する浮世絵木版画の技と美~」が開催中です。

 


こちらは、私どもアダチ版画が母体となって活動している公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団が企画し、共催させていただいてる展覧会です。
今年最も注目を集めている北斎の魅力を、浮世絵制作の視点から紐解く本展は、凱風快晴、通称「赤富士」をアダチ版画ならではの制作の視点から分析することで、北斎がいかに木版を駆使して名作を生みだしたかをご紹介しております。また、アダチ版画が現在取り組んでいる現代アーティストとのコラボレーションで制作された現代の浮世絵も合わせて展示しておりますので、進化する浮世絵のテクニックの今をご覧いただけます。
入場も無料となっていますので、是非足を運んでいただければ幸いです。



 
伊藤忠青山アートスクエア (東京 青山)
テクニカル北斎展
~進化する浮世絵木版画の技と美~
1月17日(木)~2月16日(土)



◆ アダチ版復刻浮世絵の取り扱いがある美術館・博物館

下記でご紹介する美術館・博物館では、常時アダチ版復刻浮世絵をお求めいただけます。(お求めいただけない商品もございますので、ご了承ください。)

太田記念美術館 (東京 原宿)
小原古邨
2月1日(金)~3月24日(日)
静岡市東海道広重美術館 (静岡 由比)
江戸のそら -広重の浮世絵に見る気候表現-
2月5日(火)~ 3月31日(日)
すみだ北斎美術館 (東京 両国)
北斎アニマルズ
2月5日(火) 〜 4月7日(日)
 
中山道広重美術館 (岐阜 恵那)
広重とめぐるⅡ
江戸時代 旅の手帖
1月24日(木)~2月24日(日)
信州小布施 北斎館 (長野 小布施)
あら珍しや!! 初期役者絵と鳥瞰図
2月2日(土)~3月24日(日)
 
広重美術館 (山形 天童)
広重の音
2月1日(金)~2月25日(月)
東京国立博物館 (東京 上野)
浮世絵と衣装―江戸(衣装)
1月2日(水)~2月24日(日)

◆ その他、オススメの浮世絵展覧会


アダチ版浮世絵販売あり!

森アーツセンターギャラリー
(東京 六本木)
新・北斎展
HOKUSAI UPDATED
1月17日(木)~3月24日(日)

アダチ版浮世絵販売あり!

東京都美術館 (東京 上野)
奇想の系譜展
江戸絵画ミラクルワールド
2月9日(土)~4月7日(日)



島根県立美術館 (島根 松江)
開館20周年記念展
北斎ー永田コレクションの全貌公開<序章>
2月8日(金)~3月25日(月)
 

アダチ版浮世絵販売あり!

大阪髙島屋 7階グランドホール
(大阪 難波)
サンタフェ リー・ダークスコレクション
浮世絵最強列伝~江戸の名品勢ぞろい~
2月23日(土)~3月11日(日)



あつぎ郷土博物館 (神奈川 厚木)
あつぎ郷土博物館 開館記念特別展
みる、しる、たのしむ 「浮世絵の世界」
1月27日(日)~4月7日(日)



岡田美術館 (神奈川 箱根)
光琳・若冲・北斎・汝窯など名品勢ぞろい
開館5周年記念展 美のスターたち
9月30日(日)~3月30日(土)
 
和泉市久保惣記念美術館 (大阪 和泉)
愉しき源氏絵
-土佐光吉と浮世絵版画から-
2月9日(土)~3月24日(日)
フェルケール博物館 (静岡 静岡)
歌川芳幾
―忘れられた巨人―
1月26日(土)~3月10日(日)
 

現在開催中、および1月開催のオススメ浮世絵展覧会をご紹介します!
各地で魅力的な浮世絵の展覧会が目白押しです。

 

◆ 1月のPick up!オススメ展覧会

 

東京・六本木にある森アーツセンターギャラリーにて1月17日(木)から「新・北斎展」展が開催されます。

 

Great Waveとして世界的に知られる「神奈川沖浪裏」などの風景画を収めた代表作「冨嶽三十六景」や『北斎漫画』は、今なお世界的に高い評価を得ています。本展では北斎の絵師人生の変遷と画号によって6期に分けて紹介。国内外の名品、近年発見された作品、初公開作品などもあわせてご覧いただくことができます。

また会場では、アダチ版復刻浮世絵もお楽しみいただけます!ぜひ足を運んでみてください。



 
森アーツセンターギャラリー (東京 六本木)
新・北斎展 HOKUSAI UPDATED
1月17日(木)~3月24日(日)



◆ アダチ版復刻浮世絵の取り扱いがある美術館・博物館

下記でご紹介する美術館・博物館では、常時アダチ版復刻浮世絵をお求めいただけます。(お求めいただけない商品もございますので、ご了承ください。)

東京国立博物館 (東京 上野)
博物館に初もうで
1月2日(水)~1月27日(日)
太田記念美術館 (東京 原宿)
かわいい浮世絵 おかしな浮世絵
1月5日(土)~1月27日(日)
すみだ北斎美術館 (東京 両国)
大江戸グルメと北斎
11月20日(火)~1月20日(日)
 
静岡市東海道広重美術館 (静岡 由比)
静岡市・由比町合併10周年記念事業
城たび!-お城で旅する東海道-
11月27日(火)~2月3日(日)
中山道広重美術館 (岐阜 恵那)
広重とめぐるⅠ
たかが道、されど道
-山海道之記実見-
12月6日(木)~1月20日(日)
 
 
広重美術館 (山形 天童)
東海道五十三次
~狂歌入東海道と竪絵東海道~
1月1日(火)~1月27日(日)
信州小布施 北斎館 (長野 小布施)
アット驚く 読本挿絵の世界
12月1日(土)~1月27日(日)
 
 

◆ その他、オススメの浮世絵展覧会


アダチ版浮世絵販売あり!

日本橋髙島屋 本館8階ホール
(東京 日本橋)
浮世絵最強列伝
~江戸の名品勢ぞろい~
1月9日(水)~1月21日(月)

展示協力あり

伊藤忠青山アートスクエア
(東京 青山)
テクニカル北斎展
~進化する浮世絵木版画の技と美~
1月17日(木)~2月16日(土)
 
 
高知県立美術館 (高知 高知市)
芳年
激動の時代を生きた鬼才浮世絵師
10月28日(日)~1月6日(日)
東洋文庫ミュージアム (東京 駒込)
大♡地図展
9月15日(土)~1月14日(月・祝)
 
晴れの日に飾る 新春の浮世絵

新しい一年の始まりであるお正月。お正月に行われる行事には、旧年を無事に過ごせたことへの感謝と新年を迎える喜びが込められています。江戸の人々の暮らしと深く結びついた浮世絵にも、おめでたい正月にふさわしい図柄が描かれています。晴れの日を演出する華やかな浮世絵を飾って、新たな一年を迎えてみてはいかがでしょうか。

2017年に大英博物館で開催された展覧会をはじめ、国内海外問わず絶大な人気を誇る葛飾北斎。2019年1月17日(木)からは六本木の森アーツセンターギャラリーにて「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」が開催されるなど、ますます北斎ブームが盛り上がりを見せています!

そこで今号から3回にわたり、お正月のお部屋を彩るにふさわしい北斎が描いた"特別な浮世絵"をご紹介し、その魅力に迫ります!


オーダーメイドの贅沢品!? 北斎の"特別な浮世絵"とは...?

現在でも絶大な人気と知名度を誇る、北斎の代表作「凱風快晴」や「神奈川沖浪裏」は、世界中に現存する作品の状態やその数から、江戸時代当時に何千枚も摺られたと考えられています。

その一方で、わずかな部数しか摺られなかった"限定品"のような浮世絵版画もありました。それが『摺物(すりもの)』と呼ばれるものです。

凱風快晴

摺物とは一般に広く販売された浮世絵版画とは異なり、主に句会や狂歌連といった同好の仲間内で配ったり、交換したりする目的で作られたオーダーメイドの浮世絵版画。販売ことが目的ではなく、純粋に風雅を楽しむために作られた摺物は、一部の人々の間にしか出回らない珍しくて贅沢なものでした。

摺物には、お祝い事や記念の品物としての意味合いが強く、縁起の良い図柄が描かれています。版木の枚数や色数など制約の中で表現する市販の浮世絵とは異なり、最高級の和紙に贅沢な絵具を用い、淡い色合いを何度も摺り重ね上品で繊細な色合いを表現したり、版木に色を着けずに摺る"空摺(からずり)"を入れたりと、手間を惜しまず贅を凝らして作られているのが特徴です。

では、実際に北斎の摺物を見ていきましょう!


とにかくおめでたい!! 七福神が踊り歩く「踊行列図」

まず今回ご紹介するのは、北斎が手がけた摺物のひとつ「踊行列図」。細長い縦長の画面に、楽しげに踊りながら練り歩く老若男女7人が描かれています。各々の個性豊かな服装から見ると、どうやら仮装行列の踊りのようです。画面の一番上にいるおじいさんが持つ、大きな傘に描かれた宝づくし文様から、本図の画題は縁起の良いものだと考えられます。

日本各地に伝わる縁起の良い仮装行列の踊りには、七福神に仮装して踊る「七福神踊」や「七福神舞」というものがあります。実は、本図に描かれた彼らは、それぞれ七福神になぞらえて見ることができるんです!

では、上から順番に見ていきましょう。


  踊行列図

まずは一番上のおじいさん。七福神の中でおじいさんといえば寿老人です。赤い頭巾は今も還暦祝いの際にかぶりますね。健康と長寿延命の神様である寿老人にぴったりのモチーフです。

その下の黒い着物の男性。黒となると大黒様でしょうか。頭巾をかぶり、腕を高く上げているのは、打ち出の小槌を掲げるポーズに見えなくもありません。

笠をかぶった人物は、恵比寿様と考えられています。京都の十日えびすで、初えびすの際にのみ配られる、縁起物の「人気笠」にちなんでいるのでしょうか。

頭に赤い扇子をくくり付けているのは、毘沙門天でしょう。きっと兜のつもりですね。
 
お腹の飛び出たおじさんは、布袋さんでしょうか。かざした扇子は布袋さんのシンボルである団扇の代わりかも。


女性2人は弁財天と吉祥天だと考えられます。2人とも似たようないで立ちをしていますから、どちらがどちらか判別するのは難しいですね。そんなところまで、混同されがちな弁財天と吉祥天にそっくりです。

上側にいる女性の紫の着物には、観世水紋という水をモチーフとした文様が入っているので、こちらの女性がインドの水の神様が元の姿である弁財天なのかもしれません。


縁起の良い図柄で作られた摺物のなかでも、七福神に扮した老若男女が楽しげに踊り歩く「踊行列図」は、特におめでたい一図。新しい一年のスタートを飾るのにピッタリの作品。

是非、知る人ぞ知る北斎の縁起の良い名品を飾って、お正月の晴れの日を華やかに彩ってみてはいかがでしょうか。

 

縁起ものづくしで慶事にオススメ「姫小松に海老」

次にご紹介するのが、画面いっぱいに立派な伊勢海老が描かれた「姫小松に海老」です。
太くピンと張った髭や尾の内側に施された精密な描線など、細部に至るまで描き込まれた本図からは、北斎の並々ならぬ描写力がうかがえます。

"えび"は腰をくの字に曲げた老人の姿に見立てて「海老」と書き、その海老の代表格である伊勢海老は古くから長寿の願いを込め、鯛と並んで祝い事には欠かせないおめでたい食材とされてきました。主題である伊勢海老はもちろんのこと、その他にも本図には縁起の良いモチーフがいくつも描かれています。

それでは、実際に描かれている縁起物にそれぞれどんな意味があるのでしょう。


姫小松
一年を通じて緑の葉をつけ、千年の樹齢を保つとも言われる松。若い松には、さらなる飛躍の意味もあります。また、二葉一組の松葉の形は、仲睦まじい夫婦に例えられます。
 
 
  伊勢海老
腰が曲がるまで元気に長生きできるとの意味から、長寿の象徴とされています。また脱皮を繰り返して成長を続ける海老は、立身出世の意味合いも。また赤い色は、古代から邪気を払う魔よけとして用いられてきました。
 
踊行列図
 
千両の実
江戸時代、1,000両の財産を有すれば、お金持ちとして番付に載りました。お正月のお飾りにもよく使われる千両の実は、富の象徴とされています。
 
 
  搗栗(かちぐり)/椎の実
「勝ち」の音に通じることから、縁起物として出陣前に食すなど、勝利の祈願や祝儀に用いられてきました。また、椎の実はどんな環境でも発芽することから、忍耐強さを表しています。


縁起の良いものがこれほどまで揃った北斎「姫小松に海老」。北斎が手がけた摺物の中でも、逸品といっても過言ではないでしょう。新しい一年を迎える晴れの日はもちろん、慶事にもオススメの作品を飾ってお楽しみください。



特集コラムの更新は、メールマガジンにてお知らせいたします。ぜひご登録ください。
メールマガジン「ば・れ・ん」のご登録はこちら >>

品質へのこだわり

品質へのこだわり

アダチの浮世絵は、手にして初めて分かる、熟練の技術と日本の伝統が詰まっています。

製作工程

制作工程

一切機械を使うことなく一枚一枚職人の手仕事により丁寧に作られている木版画です。

厳選素材・道具

厳選素材・道具

江戸当時の風情を感じられる当時の浮世絵の再現にこだわり、厳選した素材と道具を使用。

職人紹介

職人紹介

最高の作品を創り出すために、日々技術の研鑽を積む熟練の職人たち。

浮世絵の基礎知識

浮世絵の基礎知識

意外と知らない?浮世絵の世界。浮世絵の基礎知識をご紹介。