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2013.07.02
制約の中から生まれた究極の富士
驚愕!版木はわずか3枚、4面。「凱風快晴」の版木は、アウトラインを摺る主版(おもはん)1枚と色の部分を摺る色板(いろいた)2枚のわずか3枚。版木に使われている山桜は、当時から安いものではなかったため、主版以外の色板は両面を無駄なく使用しています。なのでこの作品は、版木4面を使い摺り上げます。
7回の摺りで完成!極少な摺り回数通常、浮世絵の制作で使われる版木の数は5枚前後、摺りの回数も、10回~20回の作品が多いのに対し、「凱風快晴」の摺り回数はわずか7回。広重の「日本橋 朝之景」と比べると一目瞭然です。まさに驚異的な数字と言えます。
このように、ただ単に手間が少ないだけでなく、数ある浮世絵の中でも当時桁違いのベストセラー作品である「凱風快晴」は、版元納得の作品です。絵柄だけでなく、制作の視点から見ても、天才絵師・北斎が生み出した赤富士は、まさに"究極の富士"と言えるでしょう。 |