【印象派が愛した浮世絵】 vol.2 モネが愛した UKIYO-E

2016.05.24

モネとゴッホが愛したUKIYO-Eベストセレクション

 

江戸時代、庶民に愛され大流行した浮世絵。
今なお、日本文化の代表として世界中の人々に高く評価されています。近年、パリでは北斎や国芳の大回顧展が開催され、日本各地でも浮世絵の展覧会が数多く開催されています。

今回アダチ版画では、現在開催中のサントリー美術館『広重ビビッド展』や太田美術館『広重展』でも話題の歌川広重最晩年のシリーズ「名所江戸百景」の作品や葛飾北斎の最高傑作「神奈川沖浪裏」など、浮世絵が世界的に評価される礎となった「ジャポニスム」に関係の深い名作12点を厳選したセット「モネとゴッホが愛した UKIYO-E ベストセレクション」をご紹介いたします!

モネとゴッホが愛したUKIYO-Eベストセレクション
<アダチ厳選の「UKIYO-Eベストセレクション」>

 

モネが愛したUKIYO-E

明治期はじめ、西洋に渡った浮世絵は「ジャポニスム」と呼ばれるムーブメントの中で、印象派の画家たちに影響を与えたことは前回コラムでもご紹介いたしました。
中でも、前回コラムでご紹介したゴッホと並んで、その影響を受けた画家のひとりと言われているのが印象派画家の代表格であるクロード・モネです。



■ 浮世絵への憧れ 庭に太鼓橋をつくったモネ

モネは、晩年を過ごしたパリ郊外にあるジヴェルニーの家に名作『睡蓮』の舞台としても有名な庭をつくっています。

ジヴェルニーの庭

その庭の池に架かった日本風太鼓橋のモデルとなったと言われているのが、歌川広重「亀戸天神境内」(名所江戸百景)です。

モネはこの太鼓橋を題材に数々の作品を残しており、その構図について「亀戸天神境内」を参考にしたと思われる作品が見られます。

<ジヴェルニーの庭にある太鼓橋のモデル>
歌川広重「亀戸天神境内


他にも、モネがコレクションしたと言われている200点以上の浮世絵の一部が、このジヴェルニーの家中いたるところに飾られているなど、モネが浮世絵を深く愛していたことがうかがい知れます。


■ モネも魅了された"UKIYO-E"の色彩

では、なぜそれほどまでにモネは浮世絵を愛したのでしょうか。モネが愛し影響を受けた浮世絵の魅力とはどんなものだったのでしょうか。

モネの200点以上の浮世絵コレクションを見渡してみると、北斎、広重などの風景画が半数以上を占めています。これらの風景画は構図もさることながら、色数にも富んでおり、色彩が大変鮮やかです。

中でも特に藍色は、その鮮やかさが目を引きます。北斎や広重が活躍した時代に大流行していた西洋から新しく輸入された化学的に作られた絵具プルシアンブルー(通称"ベロ藍")が多く用いられています。

もともと西洋の顔料であったこのベロ藍ですが、水に溶き和紙に摺りこむことで生まれる木版画ならではの発色の鮮やかさやみずみずしさは、幕末以降浮世絵が西洋へ渡り広まると、広重の名をとった"広重ブルー"として西洋の人々に全く異なるものとして評価されました。

阿波 鳴門の風波
<"ベロ藍"の濃淡を使い迫力ある波を表現している>
歌川広重「 阿波 鳴門の風波」


藍色に代表される明るく軽やかな浮世絵の色彩。油性絵具を重ねて塗っていく西洋の油彩画とは全く異なるそれは、モネたち印象派の芸術家を惹きつけたのでしょう。『光の画家』とも呼ばれるモネは、それまでの西洋画から一線を画す明るい色調で作品を描いていますが、浮世絵からの影響がそこにはあるのかもしれません。

印象派の大家モネの作品が今でも世界中で愛されているように、モネの愛した浮世絵の鮮やかでみずみずしい色彩も今なお世界を魅了しています。



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品質へのこだわり

品質へのこだわり

アダチの浮世絵は、手にして初めて分かる、熟練の技術と日本の伝統が詰まっています。

製作工程

制作工程

一切機械を使うことなく一枚一枚職人の手仕事により丁寧に作られている木版画です。

厳選素材・道具

厳選素材・道具

江戸当時の風情を感じられる当時の浮世絵の再現にこだわり、厳選した素材と道具を使用。

職人紹介

職人紹介

最高の作品を創り出すために、日々技術の研鑽を積む熟練の職人たち。

浮世絵の基礎知識

浮世絵の基礎知識

意外と知らない?浮世絵の世界。浮世絵の基礎知識をご紹介。