今回アダチ版画では、現在開催中のサントリー美術館『広重ビビッド展』や太田美術館『広重展』でも話題の歌川広重最晩年のシリーズ「名所江戸百景」の作品や葛飾北斎の最高傑作「神奈川沖浪裏」など、浮世絵が世界的に評価される礎となった「ジャポニスム」に関係の深い名作12点を厳選したセット「モネとゴッホが愛した UKIYO-E ベストセレクション」をご紹介いたします!
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<アダチ厳選の「UKIYO-Eベストセレクション」> |
他にも、モネがコレクションしたと言われている200点以上の浮世絵の一部が、このジヴェルニーの家中いたるところに飾られているなど、モネが浮世絵を深く愛していたことがうかがい知れます。
モネの200点以上の浮世絵コレクションを見渡してみると、北斎、広重などの風景画が半数以上を占めています。これらの風景画は構図もさることながら、色数にも富んでおり、色彩が大変鮮やかです。
藍色に代表される明るく軽やかな浮世絵の色彩。油性絵具を重ねて塗っていく西洋の油彩画とは全く異なるそれは、モネたち印象派の芸術家を惹きつけたのでしょう。『光の画家』とも呼ばれるモネは、それまでの西洋画から一線を画す明るい色調で作品を描いていますが、浮世絵からの影響がそこにはあるのかもしれません。
印象派の大家モネの作品が今でも世界中で愛されているように、モネの愛した浮世絵の鮮やかでみずみずしい色彩も今なお世界を魅了しています。