~浮世絵のある暮らし~ 住まいのプロ・ミサワホームさまに聞く!

2017.05.16

洋風に飾る浮世絵

 

~浮世絵のある暮らし~ 住まいのプロ・ミサワホームさまに聞く!

浮世絵の楽しみ方は多種多様。現在開催中の「新生活を彩る 洋風に飾る浮世絵」でご紹介しているように、飾り方に一工夫するとまた違った表情を見せるのも浮世絵の魅力です。

外観

住宅メーカー・ミサワホームさまの2017年1月にオープンした錦糸町にあるモデルハウスでは、アダチ版画の浮世絵をミサワホームさまならではの方法で、とても素敵に飾っていただいています。

≪錦糸町にある二世帯住宅をイメージしたモデルハウス≫

 

そこで今回は、本モデルハウスの設計、インテリアコーディネートをご担当されたミサワホーム商品開発部・施設設計技術課の馬場(ばんば) 純さんに住まいのプロ目線で浮世絵の楽しみ方、飾り方についてなどお話を伺ってきました。

外観

 

■ 今回モデルハウスに北斎の浮世絵を採用いただいた理由を教えてください。


 
馬場さん

「墨田区にあるモデルハウスということで、墨田区や近隣にゆかりのあるものをインテリアにしたいという思いがありました。

墨田区は葛飾北斎が生まれて住んだ土地として有名ですし、昨年の11月にはすみだ北斎美術館が出来上がり、このモデルハウスはその二か月後のオープンだったのもあって、北斎の浮世絵を是非飾りたいと思っていたんです。

 
ミサワホーム商品開発部・施設設計技術課
馬場(ばんば) 純さん
 

 
 

あとは浮世絵を飾っているフロアは二世帯住宅の親世代が住むイメージで、北欧のハンス・J・ウェグナーというデザイナーの家具を多く使ってナチュラルで落ち着いた雰囲気でつくられています。

北欧家具と浮世絵の相性というのはとても良いと思っていて、どちらも自然の素材を生かし、つくられた感じのない、優しさのある、触ってみたくなる、そういったところが共通していて馴染みやすいと思います。それで、この空間に浮世絵はぴったりだということで採用しました。」

 

 

―確かにナチュラルな雰囲気がよくマッチしていて、とても素敵です!北欧家具は最近人気ですよね。

 
 

「そうですね、最近はこのような雰囲気の住まいを求めてらっしゃるお客様が多いと感じたのもあって、そこを重視してつくりました。」

室内風景
≪自然な雰囲気で落ち着きのあるお部屋は浮世絵を飾るのにぴったり≫
 

 

■ 以前から浮世絵に興味を持っていただいていたのでしょうか。


 
 

「詳しくはないですが浮世絵と建築にはどこかつながりがある気がして、頭にひっかかっている、そういうところはありました。

栃木の那珂川町馬頭にある広重美術館にいって、中の展示物はもちろんですが建築士としては隈研吾氏が広重からインスピレーションを受けて設計したという美術館自体のデザインにも感銘を受けました。

広重作品の雨の線をモチーフに木の格子が建物全体を包んで屋根まで作っていて、とても感動しました。建築にこんな可能性があるんだなと思いましたね。

 
大はしあたけの夕立 那珂川町馬頭広重美術館 那珂川町馬頭広重美術館
写真提供:那珂川町馬頭広重美術館
≪雨の線が印象的な歌川広重『大はしあたけの夕立』と
建物全体が八溝杉の格子に包まれた那珂川町馬頭広重美術館≫
 

 
 

あとは旧帝国ホテルを設計したことで有名なフランク・ロイド・ライト氏が浮世絵を集めていたりしていましたしね。彼の代表作である落水荘は滝の中に埋め込まれて自然と一体化した建物で、その設計は浮世絵に影響されている注1と聞いたことがあります。

浮世絵には構図などに日本らしいバランスがあって、簡単にいうとシンメトリーじゃないだとか、そういったものが建築へのインスピレーションになるんじゃないかと思います。」

 


注1旧帝国ホテルを設計したことで有名なフランク・ロイド・ライト氏。彼は浮世絵の熱心な収集家としても知られていて、アメリカ・ペンシルべニアにある落水荘は一説では葛飾北斎『木曾海道小野ノ瀑布』に影響を受けたといわれています。

■ 今回モデルハウスに浮世絵を飾っていただく際に、気を付けたところなどありましたか。


 
 

「このお部屋はアクセントカラーとして青を使っています。リビングのチェアや壁紙の一部などが青系となっていて、浮世絵についても青が印象的に使用されている『神奈川沖浪裏』と『凱風快晴』を選びました。

あとは額縁を部屋に合わせる、ということを意識しています。今回寝室とお風呂の間の廊下に飾っている『神奈川沖浪裏』の額縁は、部屋で使用している木の色に近い、ナチュラルな木目額を使用しています。玄関に飾っている『凱風快晴』の額縁は黒で、マットはグレーです。この部屋は木目調か、黒、青、グレーといった色が合いますので、その中で調整して今回のマットと額縁の組み合わせになりました。」

 

神奈川沖浪裏
≪明るい木目調額×白のマットで飾られる葛飾北斎『神奈川沖浪裏』。
木が多く使われているお家の内装ともよく合い、爽やか≫

 

―お部屋に絵を飾るための壁がない、という声もあります。

 
 

「そうですね。最近お住まいを新築される方の中でも明るい部屋にしたいということで、壁を少なめにして沢山窓をつけたいと仰る方は多いです。でも実はこれは部屋を明るくしたいという目的からすると逆効果で、反射する壁がないと、かえって部屋が暗く見えたりするんです。

ですので、僕が設計するときはできるだけ白い壁は残します。そこに絵を飾ると雰囲気がでますよね。あとは、今回玄関に飾っている『凱風快晴』のように、棚の上などに立てかけるのもありですね。」

 

凱風快晴
≪玄関の靴棚の上に立てかけるように飾られた北斎『凱風快晴』。和風な黒縁額でも
マットのトーンを暗めにすると一気にモダンな雰囲気になって洋室にもよく馴染む≫

 

住まいと建築のプロから見た浮世絵の楽しみ方のお話。とても興味深く、参考になりました!

飾り方、飾る場所を変えるとガラッと印象の変わる浮世絵。ご自宅のインテリアなどとの相性を考えながら、皆さんもぜひ色々な角度から浮世絵を楽しんでみてくださいね!

品質へのこだわり

品質へのこだわり

アダチの浮世絵は、手にして初めて分かる、熟練の技術と日本の伝統が詰まっています。

製作工程

制作工程

一切機械を使うことなく一枚一枚職人の手仕事により丁寧に作られている木版画です。

厳選素材・道具

厳選素材・道具

江戸当時の風情を感じられる当時の浮世絵の再現にこだわり、厳選した素材と道具を使用。

職人紹介

職人紹介

最高の作品を創り出すために、日々技術の研鑽を積む熟練の職人たち。

浮世絵の基礎知識

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意外と知らない?浮世絵の世界。浮世絵の基礎知識をご紹介。