【お部屋で楽しむお月見コラムvol.2】月の名作を専用額に飾って楽しむ

2017.09.08

月17

朝夕日毎に涼しくなり、秋の気配を感じる今日この頃。現代では、テレビなどのメディアを通じて直接自然に触れることなく季節の移ろいをつぶさに知ることができます。

今とは違い江戸の人々は、身近に咲く草花や鳥の鳴き声、虫の音、月の満ち欠けなど、何気ない普段の生活のなかから季節の移ろいを感じていました。

例えば、右図の広重「道潅山虫聞之図」には、茣蓙(ござ)とお酒を持って出かけては虫の音を聞く"虫きき"という粋で風流な秋の遊びに興じる人々の様子が描かれています。

江戸庶民が日頃から花鳥風月に親しんでいたことがうかがえます。

<広重「道潅山虫聞之図」>

 

江戸庶民の生活を彩る花鳥画


花鳥風月を楽しむ文化が根付いていた江戸庶民にとって、広重の描く花鳥画は大変人気があったようです。広重は季節の花や鳥、草木、虫、水生生物などを描いた様々な花鳥画を手がけています。そんな花鳥画の傑作には、通常のサイズよりも横幅が細い縦長の画面に描かれた"短冊絵"が多く見られます。

■短冊絵とは?
浮世絵版画で使用される和紙は時代によってさまざまありますが、最も多く使われている標準的なサイズが「大奉書(おおぼうしょ)」(約39×53cm)と呼ばれる大きさの紙です。

この大奉書の半分のサイズが、『大判(おおばん)』と呼ばれる一般的なサイズで、例えば右図の広重「亀戸梅屋舗」がそうです。

その他、北斎「凱風快晴」や「神奈川沖浪裏」など、浮世絵版画のほとんどがこの大判サイズで作られています。



一方、大奉書を縦に三分の一にしたものが『大短冊(おおたんざく)』と呼ばれるサイズです。

滝上に張り出した枝の向こうに掛かる満月を描いた「葉ごしの月」など、縦長の画面を活かした作品が多く見られます。

左図:大奉書の1/3の大きさ。大短冊サイズの「葉ごしの月」
右図:大奉書の1/4の大きさ。中短冊サイズの「月に雁」


同じく大奉書を四分の一にしたものが『中短冊(ちゅうたんざく)』です。1949年に記念切手として発行されたことで有名な広重「月に雁」が、その一つです。

こうした短冊絵がたくさん作られた背景には、日本には古くから詩歌を詠み短冊にしたためる風流な文化があり、それを絵の中に取り入れた広重の花鳥画が、花鳥風月に親しむ江戸庶民に大変好まれたからではないでしょうか。 一方で、決められた規格の中でより魅力的な商品を作りたいと思う版元の創意工夫があったからとも言えます。



月の名作を額に飾って楽しむ



そんな縦長の画面に描かれた短冊絵を手軽に飾って楽しんでいただくため、アダチ版画がオススメするのが「アダチ特製浮世絵専用額(短冊)」です。

通常ご紹介している大判額(外寸55.5×40.0cm)よりもひと回り小さい(外寸50.0×32.0cm)短冊専用額です。短冊絵の比率に合わせ余白をカットしたこの額は、「月に雁」など中短冊の花鳥画はもちろん、「葉ごしの月」など大短冊の作品もスマートに飾っていただけます。

短冊額
<短冊絵に最適な専用額>

 

現在ご紹介中の「お部屋で楽しむお月見 秋夜の浮世絵」の中で、特にオススメする作品はコレ!

■オススメ商品
三日月に松上の木菟
松の枝にとまった木菟(みみずく)の尾羽の辺りに、三日月が掛かる不思議な構図の一枚。愛嬌のある木菟は風の音に耳を澄ませているようにも、物思いにふけっているようにも見え、夜の静けさが伝わってくる傑作です。

三日月を船に見立て、船頭に見立てているもの。三日月を舟に、木菟(みみずく)を船頭に見立てています。木菟がちょうど三日月の先に乗っているように意図的に描かれています。

<薄いぼかしで縁取られ、淡く光る三日月>

 

■ご注文方法
オンラインストアでのご注文の際は、ショッピングカートに「アダチ特製浮世絵専用額(短冊)」とご希望の作品(額なし)をお選びください。ご希望の作品を額装した状態でお送りいたしますので、届いたらすぐに飾ってお楽しみいただけます!


もちろんご注文は、お電話・FAX、メールでも承ります。



花鳥風月に親しんだ江戸庶民にならい、広重の花鳥画を飾って、生活に彩りを添えてみませんか。

今年の中秋の名月は、10月4日。お月見には芒(すすき)を飾り、月見団子をお供えして、お月様と一緒に浮世絵に描かれた月を愛でてみてはいかがでしょうか。

品質へのこだわり

品質へのこだわり

アダチの浮世絵は、手にして初めて分かる、熟練の技術と日本の伝統が詰まっています。

製作工程

制作工程

一切機械を使うことなく一枚一枚職人の手仕事により丁寧に作られている木版画です。

厳選素材・道具

厳選素材・道具

江戸当時の風情を感じられる当時の浮世絵の再現にこだわり、厳選した素材と道具を使用。

職人紹介

職人紹介

最高の作品を創り出すために、日々技術の研鑽を積む熟練の職人たち。

浮世絵の基礎知識

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意外と知らない?浮世絵の世界。浮世絵の基礎知識をご紹介。