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2022.03.01
アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、多くの方に日常生活の中で浮世絵をより身近に楽しんでいただけるよう、月に一度、第一火曜日に新作を公開します。2022年3月の壁紙は、桜づくしの衣裳に身を包んだ少女の舞姿を描く喜多川歌麿の「娘道成寺」です。
スマホ用壁紙(2022年3月版)ダウンロードはこちら
※画像はアダチ版画研究所が制作した復刻版浮世絵を使用しています。
※個人で楽しむ範囲でご利用ください。商用利用、再配布禁止。
若い女性たちが有名な舞踊曲を舞う姿をとらえた、喜多川歌麿の「当世踊子揃」というシリーズの中の一図。それぞれの舞踊の主題に合わせた衣裳デザインが見どころです。こちらの作品は画中に「道成寺」とあり、歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺(通称:娘道成寺)」を描いていることがわかります。「娘道成寺」は、桜満開の紀州・道成寺が舞台。本図の少女が身につけている着物、かんざし、舞扇はすべて桜づくしです。
道成寺伝説の根底にあるのは、恋に焦がれて大蛇となった若い娘の一途な恋心。まだあどけなさの残るこの若い踊り手は、どんな想いで「娘道成寺」を舞っているのでしょうか。背景は、雲母(きら)と呼ばれる鉱物性の物質を混ぜた絵の具を用いており、薄紅色の真珠のような、なめらかな光沢が少女の姿を引き立てています。