4月30日に世界文化遺産に「富士山」を登録するとしたユネスコの諮問機関イコモスの勧告が日本政府に伝えられました。今回の登録は文化遺産ということ で、芸術文化の視点からの評価も大きいとのこと。北斎や広重などが描いた富士山の浮世絵は、海外でも評価が高く、特に凱風快晴や神奈川沖浪裏などは印象派 をはじめとする西洋の芸術家たちに大きな影響を与えました。イコモスの勧告の「登録」理由の指摘の中には「富士山は、日本の国家的象徴だが、その影響は日 本をはるかに越えて及んでいる」とあり、宗教的伝統と芸術伝統の融合が評価されたそうです。

待望の世界文化遺産登録にTVや新聞などメディアでも大きく取り上げていますね。
文化遺産ということで、浮世絵と富士山との関係を取材するメディアの方々も多く、昨日ご取材いただいた日本経済新聞社さんでは、今朝の朝刊に私どもアダチ版画研究所の活動を紹介いただいています!

記事に代表のコメントとしても書いていただいていますが、今回世界文化遺産という側面で富士山の浮世絵に皆さんの関心が向くことで、私達が残したい伝統木版技術にも目を向けていただくきっかけになることを期待しています!

(5/2付 日本経済新聞首都圏版)



また、今月末放送予定の静岡の放送局の世界文化遺産登録記念特別番組の取材も今日あり、浮世絵の富士山と言ったらこれ!という北斎の「凱風快晴」を制作するシーンを撮影いただきました。

このような感じでにわかに盛り上がりを見せる富士山の世界文化遺産登録ですが、登録の可否を正式決定するのは6月中旬に開かれる世界遺産委員会(カンボジアで開催)だそうです。
アダチ版画研究所でも、登録を記念して目白ショールームをはじめ色々なイベントやキャンペーンを企画中です。ゴールデンウィーク明けから少しずつ皆さんに発表しようと思っておりますので乞うご期待ください!

品質へのこだわり

品質へのこだわり

アダチの浮世絵は、手にして初めて分かる、熟練の技術と日本の伝統が詰まっています。

製作工程

制作工程

一切機械を使うことなく一枚一枚職人の手仕事により丁寧に作られている木版画です。

厳選素材・道具

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江戸当時の風情を感じられる当時の浮世絵の再現にこだわり、厳選した素材と道具を使用。

職人紹介

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最高の作品を創り出すために、日々技術の研鑽を積む熟練の職人たち。

浮世絵の基礎知識

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