今日は、富士山世界文化遺産登録を記念して現在開催中の「体感!浮世絵の富士」関連イベントの摺り実演会(体験付)を開催いたしました!

実演では、葛飾北斎が描いた富士の傑作「神奈川沖浪裏」を若手摺師の京増が摺りを披露。真っ白い和紙から、摺りあがるまでの工程を間近でご覧いただきました。

実演の後は、皆さんお待ちかねの摺り体験。摺師・京増自ら、和紙の持ち方や、ばれんの動かし方をレクチャーし、おひとり様1枚ずつ摺りを体験していただきました。

実演を披露した「神奈川沖浪裏」
「和紙は、こう持ちます。」 体重をかけて摺ります。

今回は、冨嶽三十六景の中から「凱風快晴」「神奈川沖浪裏」「甲州犬目峠」をご用意。ご希望の図にて体験していただきました。時間の都合上、アウトラインだけの体験ですが、皆さん自分だけの「富士山」が摺りあがったると、笑顔で喜んでいらっしゃいました。

今回の体験を通して、浮世絵に皆さんの関心が向くことで、私達が残したい伝統木版技術にも目を向けていただくきっかけになることを期待しています!

次回の実演会は、7/6(土)。ゲストに国立歴史民俗博物館副館長の大久保純一氏をお迎えし、「江戸の富士」をテーマに講演会を開催いたします。詳細はこちら >>

「体感!浮世絵の富士」も好評開催中です。皆さまのお越しを、スタッフ一同お待ちしております。


6月22日にユネスコの会議で正式登録が決まった富士山の世界文化遺産登録。その世界文化遺産登録にあわせてアダチ版画が企画した展覧会「体感!浮世絵の富士」がメディアでもご紹介され話題となっています!
21日のNHKニュースウォッチ9をはじめ、22日には日本経済新聞社の朝刊にも紹介されました。




24日にはNHK首都圏放送でも大きく取り上げていただきました。そこでは、展覧会の様子とともに、富士の浮世絵の中でも皆さんに人気のある赤富士こと「凱風快晴」の魅力や制作工程も紹介していただきました。

そして、当初登録が危ぶまれていたものの、日本政府の主張が尊重され登録となった富士の望む景勝地として名高い「三保の松原」を描いた広重の作品も紹介いただきました。




皆さん、富士山の世界文化遺産への登録に関して大変関心も高いようですね。放送直後から、企画展や作品に関しての問合せが殺到してます!!

7月28日までの展覧会会期中は、摺の体験イベントや講演会をはじめ、富士にまつわるコラムなどをお届けしてまいります。どうぞ「体感!浮世絵の富士 ~江戸の技が生んだ富士の魅力~」をお楽しみください。

日本人が愛してやまない富士山。
浮世絵や日本画の他、日常生活の中にあるモチーフやとしての富士を取り上げた特集で、浮世絵に描かれた富士、そして江戸時代に培われた伝統木版技術を継承するアダチ版画研究所の取り組みをご紹介いただいています。

品質へのこだわり

品質へのこだわり

アダチの浮世絵は、手にして初めて分かる、熟練の技術と日本の伝統が詰まっています。

製作工程

制作工程

一切機械を使うことなく一枚一枚職人の手仕事により丁寧に作られている木版画です。

厳選素材・道具

厳選素材・道具

江戸当時の風情を感じられる当時の浮世絵の再現にこだわり、厳選した素材と道具を使用。

職人紹介

職人紹介

最高の作品を創り出すために、日々技術の研鑽を積む熟練の職人たち。

浮世絵の基礎知識

浮世絵の基礎知識

意外と知らない?浮世絵の世界。浮世絵の基礎知識をご紹介。