東京・目白に工房を構え、復刻版の浮世絵や現代木版画を制作しているアダチ版画研究所では、毎月、全国各地で行われている浮世絵の展覧会情報を更新しています。現在開催中、および12月開催のオススメ浮世絵展覧会をご紹介します!各地で魅力的な浮世絵の展覧会が目白押しです。
なお、新型コロナウイルスの影響により営業時間等が変更になる場合がございますので、必ず各館の公式HPをご確認の上お出かけください。

 

◆ 4月のPick up!オススメ展覧会

 

東京・六本木にあるサントリー美術館では、4月16日より、「大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」が開催されます。

 

新年度のはじめから全国各地で展覧会が催され、ますます注目を集める葛飾北斎。本展では、イギリスの大英博物館に所蔵されている北斎の浮世絵版画が里帰り展示されるほか、国内の肉筆画も出展されます。
浮世絵と海外との関係については、フランスを中心としたジャポニスムへの影響が有名ですが、イギリスにも多くのコレクターや研究者がおり、その愛好の歴史は19世紀まで遡ることができます。なかでも大英博物館には、複数のコレクターから入手した北斎の優品が多数収蔵されており、そのコレクションの質は世界でもトップクラス。『富嶽三十六景』など代表作の優品や、現存数の少ない貴重な初期作、そして国内に残る肉筆画の名品を通し、北斎の画業を通覧するとともに、イギリスにおける北斎愛好にも焦点を当てた、見どころあふれる展覧会です。
また、会場ではアダチ版復刻浮世絵の出口販売もございます。ぜひご来場の際にはお立ち寄りください。



 
サントリー美術館 (東京・六本木)
大英博物館 北斎
4月16日(土)~6月12日(日)

アダチ版復刻浮世絵の販売あり!



◆ アダチ版復刻浮世絵の取り扱いがある美術館・博物館

下記でご紹介する美術館・博物館では、常時アダチ版復刻浮世絵をお求めいただけます。(お求めいただけない商品もございますので、ご了承ください。) 「実際に復刻版の浮世絵を見てみたいけれど、目白のショールームまで来るのは難しい...」という方も、ぜひお近くの美術館・博物館でご覧いただければ幸いです。

太田記念美術館 (東京・原宿)
北斎とライバルたち
4月22日(金)~6月26日(日)
すみだ北斎美術館 (東京・両国)
北斎花らんまん
3月15日(火)~5月22日(日)
静岡市東海道広重美術館 (静岡・清水)
江戸名所四日めぐり
4月5日(火)~7月10日(日)
 
東京国立博物館 (東京・上野)
浮世絵と衣装―江戸
通年(約一ヶ月ごとに展示替え)
中山道広重美術館 (岐阜・恵那)
春季特別企画展「北斎百様」
3月31日(木)~6月19日(日)
信州小布施 北斎館 (長野・小布施)
読本が結ぶ縁-馬琴と種彦-
4月2日(日)~6月12日(日)

◆ その他、オススメの浮世絵展覧会


アダチ版復刻浮世絵の販売あり!

九州国立博物館 (福岡・大宰府)
特別展 北斎
4月16日(土)~6月12日(日)

アダチ版復刻浮世絵の販売あり!

徳川美術館 (愛知・名古屋)
広重の旅風景 雨・雪そして人
4月10日(日)~5月22日(日)

アダチ版復刻浮世絵の販売あり!

京都文化博物館 (京都・京都)
挑む浮世絵展 国芳から芳年へ
2月26日(土)~4月10日(日)
 
川崎浮世絵ギャラリー
(神奈川・川崎)
今に見る江戸美人
国貞・英山・英泉
3月19日(土)~4月24日(日)
藤沢市藤澤浮世絵館
(神奈川・藤沢)
広重の竪絵東海道勢ぞろい
12Daysの京旅行
2月22日(火)~4月17日(日)
山口県立萩美術館・浦上記念館
(山口・萩)
千葉市美術館所蔵
新版画―進化系UKIYO-Eの美
4月23日(土)~6月19日(日)


>>その他全国の浮世絵が見られる美術館・博物館情報はこちら(※「北斎今昔」内リンク)

wallpaper_202203_banner.jpgのサムネイル画像

■桜づくしの衣裳に身を包み、はつらつと踊る少女の姿

アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、多くの方に日常生活の中で浮世絵をより身近に楽しんでいただけるよう、月に一度、第一火曜日に新作を公開します。2022年3月の壁紙は、桜づくしの衣裳に身を包んだ少女の舞姿を描く喜多川歌麿の「娘道成寺」です。

wallpaper_202203_dl.jpg

スマホ用壁紙(2022年3月版)ダウンロードはこちら
※画像はアダチ版画研究所が制作した復刻版浮世絵を使用しています。
※個人で楽しむ範囲でご利用ください。商用利用、再配布禁止。

■この壁紙に使用されている作品は?

若い女性たちが有名な舞踊曲を舞う姿をとらえた、喜多川歌麿の「当世踊子揃」というシリーズの中の一図。それぞれの舞踊の主題に合わせた衣裳デザインが見どころです。こちらの作品は画中に「道成寺」とあり、歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺(通称:娘道成寺)」を描いていることがわかります。「娘道成寺」は、桜満開の紀州・道成寺が舞台。本図の少女が身につけている着物、かんざし、舞扇はすべて桜づくしです。
道成寺伝説の根底にあるのは、恋に焦がれて大蛇となった若い娘の一途な恋心。まだあどけなさの残るこの若い踊り手は、どんな想いで「娘道成寺」を舞っているのでしょうか。背景は、雲母(きら)と呼ばれる鉱物性の物質を混ぜた絵の具を用いており、薄紅色の真珠のような、なめらかな光沢が少女の姿を引き立てています。

喜多川歌麿「当世踊子揃 娘道成寺」商品ページはこちら


品質へのこだわり

品質へのこだわり

アダチの浮世絵は、手にして初めて分かる、熟練の技術と日本の伝統が詰まっています。

製作工程

制作工程

一切機械を使うことなく一枚一枚職人の手仕事により丁寧に作られている木版画です。

厳選素材・道具

厳選素材・道具

江戸当時の風情を感じられる当時の浮世絵の再現にこだわり、厳選した素材と道具を使用。

職人紹介

職人紹介

最高の作品を創り出すために、日々技術の研鑽を積む熟練の職人たち。

浮世絵の基礎知識

浮世絵の基礎知識

意外と知らない?浮世絵の世界。浮世絵の基礎知識をご紹介。