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2022.05.03
アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、多くの方に日常生活の中で浮世絵をより身近に楽しんでいただけるよう、月に一度、第一火曜日に新作を公開します(※)。2022年5月の壁紙はダイナミックな構図の葛飾北斎の花鳥図「罌粟(けし)」です。(※2022年6月以降は3ヶ月おきの更新となります。)
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※画像はアダチ版画研究所が制作した復刻版浮世絵を使用しています。
※個人で楽しむ範囲でご利用ください。商用利用、再配布禁止。
先月の枝垂れ桜に続いて、今月も北斎の花鳥画をお届けします。北斎が代表作「富嶽三十六景」を刊行していたのとほぼ同時期に発表した10図の花鳥画の中より「罌粟(けし)」。版元(当時の出版社)も「富嶽三十六景」と同じ西村永寿堂です。富士山のシリーズの大ヒットを受け、がらりとモチーフを変えて花鳥画のシリーズを発表するところに、北斎の創意や版元の販売戦略が見え隠れしますね。
とはいえ「富嶽三十六景」の成功体験もきちんと活かされています。こちらの作品のダイナミックな構図、浮世絵ファンなら見覚えがあるのではないでしょうか。そう、大波の彼方に富士山を描く北斎の最高傑作「神奈川沖浪裏」。迫り上がる波のカーブは、風に揺れる罌粟の茎と同じです。可憐な道端の花も、天才・北斎の手にかかれば、こんなにもドラマティックに。北斎のチャレンジ精神がうかがえる華やかな春の一図。(10図の花鳥画シリーズについてはこちらのコラムもご参照を。)
2022.04.05
アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、多くの方に日常生活の中で浮世絵をより身近に楽しんでいただけるよう、月に一度、第一火曜日に新作を公開します。2022年4月の壁紙は、桜の小枝に遊ぶ鷽の姿を描いた葛飾北斎の「鷽に垂桜」です。
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※画像はアダチ版画研究所が制作した復刻版浮世絵を使用しています。
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北斎が描いた小ぶりな画面サイズ(中判)の花鳥画。タイトルは「鷽(うそ)に垂桜(しだれざくら)」。深い藍色の背景が潔くモダンです。画中に添えられた句は「鳥ひとつ 濡れて出けり 朝さくら」。朝露に濡れた朝桜の枝を飛び回っていた小鳥が、ひょこっと顔をのぞかせた瞬間をとらえています。
日本の文化が、西洋の芸術に影響を与えたといわれるジャポニスム。その中で北斎が担った役割は非常に大きいものです。特に北斎が描いた花鳥画は、陶磁器やガラス製品、宝飾品などさまざまな西洋の工芸デザインに参照されました。北斎の自然に対する慈しみ深い眼差しと、生命の輝きの一瞬をとらえる確かな描写力を十二分に物語る作品です。
2022.03.01
アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、多くの方に日常生活の中で浮世絵をより身近に楽しんでいただけるよう、月に一度、第一火曜日に新作を公開します。2022年3月の壁紙は、桜づくしの衣裳に身を包んだ少女の舞姿を描く喜多川歌麿の「娘道成寺」です。
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若い女性たちが有名な舞踊曲を舞う姿をとらえた、喜多川歌麿の「当世踊子揃」というシリーズの中の一図。それぞれの舞踊の主題に合わせた衣裳デザインが見どころです。こちらの作品は画中に「道成寺」とあり、歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺(通称:娘道成寺)」を描いていることがわかります。「娘道成寺」は、桜満開の紀州・道成寺が舞台。本図の少女が身につけている着物、かんざし、舞扇はすべて桜づくしです。
道成寺伝説の根底にあるのは、恋に焦がれて大蛇となった若い娘の一途な恋心。まだあどけなさの残るこの若い踊り手は、どんな想いで「娘道成寺」を舞っているのでしょうか。背景は、雲母(きら)と呼ばれる鉱物性の物質を混ぜた絵の具を用いており、薄紅色の真珠のような、なめらかな光沢が少女の姿を引き立てています。
2022.02.01
アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、多くの方に日常生活の中で浮世絵をより身近に楽しんでいただけるよう、月に一度、第一火曜日に新作を公開します。2022年2月の壁紙は、空飛ぶ鳥の視点から雪景色の深川を描いた「深川洲崎十万坪」です。
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歌川広重の「名所江戸百景」は、広重最晩年の風景画の一大連作。江戸およびその近郊の名所を四季折々の情緒と共に描いた縦型構図の風景画シリーズで、その数は120図にも及びます。ゴッホが模写したことで知られる「大はしあたけの夕立」などともに人気が高いのが、本作「深川洲崎十万坪」。ヘリコプターもドローンもなかった時代に、広重はどのように、この鳥瞰の視点を獲得したのでしょうか。
深川の洲崎は、日の出や潮干狩りの名所。ただし広重が描いたのは「十万坪」と言われた洲崎の広大な埋立地でした。人影のない海辺の雪景色を見下ろす孤高の鷹。抑制された色遣いの中に、冠冒の赤が利いていますね。
2022.01.04
アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、多くの方に日常生活の中で浮世絵をより身近に楽しんでいただけるよう、月に一度、第一火曜日に新作を公開します。2022年最初の壁紙は干支の寅にちなみ、歌川豊春の「竹に虎」。さて今年はどんな年になるでしょうか。
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江戸時代、浮世絵師の最大派閥として多彩な絵師たちを輩出した歌川派。豊春はその歌川派の祖にあたります。他の浮世絵師同様に美人画や役者絵を描きましたが、豊春の画業において特筆すべきは風景画です。西洋の銅版画などを参照した独特の遠近法による「浮絵」と呼ばれるジャンルを確立しました。人物について詳しいことは分かりませんが、作品からは豊春の好奇心とどこかファンタジックな世界観を垣間見ることができるでしょう。
「牡丹に唐獅子 竹に虎」と言うように、竹林の虎図は日本美術の伝統的な主題ですが、豊春が描いた虎の顔はなんだか人間臭くて今にも話しかけてきそう。愛着のわく虎ですね。
2021.12.07
アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、多くの方に日常生活の中で浮世絵をより身近に楽しんでいただけるよう、月に一度、第一火曜日に新作を公開します。今回の作品は、歌川広重の代表作「名所江戸百景」より「浅草金竜山」。浅草寺の建造物の赤と、雪の白とのコントラストが美しい作品です。
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生涯にわたり日本各地の風景を描いてきた浮世絵師・歌川広重。彼が最晩年に描いたのは、自らが生まれ育った江戸の街並みでした。「名所江戸百景」と題されたこの浮世絵シリーズは、120図(二代広重の作品を数点含む)を超える一大シリーズとなりました。縦型の画面の中に、四季折々の都市(およびその近郊)の風景を描き出し、その構図の斬新さと豊かな詩情とで、今も世界中の人々の心をとらえ続けています。現代まで変わらない観光名所である金竜山浅草寺は、雪景色。真っ白な雪は和紙の肌地そのまま、堂宇の赤や緑が鮮やかに映えます。画像ではやや見えづらいですが、絵具をつけずに版木を摺る空摺(からずり)の技法を用い、静かに降る雪も表されています。風景の抒情詩人とも言われる広重の才能がいかんなく発揮された、代表作の一つです。
2021.11.02
アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、多くの方に日常生活の中で浮世絵をより身近に楽しんでいただけるよう、月に一度、第一火曜日に新作を公開します。今回の作品は、勝川春章が描いた「乱菊」。上品でたおやかな美人画を得意とした春章ならではの、優美な菊花です。
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本作を描いたのは、浮世絵師・勝川春章。現在では弟子の北斎の方が有名ですが、役者絵・美人画で人気を博した、18世紀後半の浮世絵界を代表する絵師の一人です。繊細優美な作風で、多くの傑作を残しています。
浮世絵版画には、広く一般流通した市販品と、オーダーメイドの非売品とがありました。後者のことを「摺物(すりもの)」と呼び、本作も摺物に当たります。狂歌仲間の間での配り物として制作するなど、いわゆる趣味人たちの私家版でしたので、イレギュラーな判型で、文芸的な主題を上品な色彩で表し、細部に技巧を凝らしたものが多いのが摺物の特徴です。それらはまさに春章の最も得意とするところ。
本作では、流れるような曲線と淡い色調で、秋風にしなる菊の花の柔らかさが見事に表現されています。白い菊の花には、空摺(絵具をつけずに版木を摺り、和紙の表面に版の凹凸を出す技法。エンボス加工。)も。奥ゆかしく慈しみ深い、木版画の味わいを余すことなく堪能できる逸品です。
2021.10.05
アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、多くの方に日常生活の中で浮世絵をより身近に楽しんでいただけるよう、月に一度、第一火曜日に新作を公開します。今回は、今年没後160年を迎える歌川国芳の作品から、「其まま地口猫飼好五十三疋」を。東海道(日本橋-京都を結ぶ街道)の55の宿駅を猫で表現した、国芳の親父ギャグ炸裂の楽しい作品です。
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※画像はアダチ版画研究所が制作した復刻版浮世絵を使用しています。
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没後160年を迎えてなお、若い世代を中心に人気の高い歌川国芳。
クールな武者絵からユーモラスな戯画まで、意表を突くようなアイディアが散りばめられたその作品は、多くの人を魅了し続けています。天保の改革の下、次々と出される出版規制すらも逆手に取り、創意工夫で人々を楽しませた彼の作品からは、なんだか元気がもらえますよね。
「其まま地口猫飼好五十三疋」は、そんな国芳の人気作。「地口」とは、シャレの利いた言葉遊びのことで、「浮世絵で、そのまんまダジャレ! 猫好きのための東海道五十三次」そんな意味合いのタイトルです。ぜひ日本橋から京都まで、愛嬌たっぷりの猫たちの東海道を旅してみてください。
2021.09.06
■しっとりと楽しむ、江戸の人々のおうち時間 |
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2021.08.07
■広重の抒情を味わう 愛らしい月夜の木菟 |
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