飾って楽しむアダチの浮世絵
お客様インタビュー~浮世絵のある暮らし~ 第4回


2021年1月からスタートした企画「お客様インタビュー〜浮世絵のある暮らし〜」では、お客様にアダチの浮世絵の、ご自宅での楽しみ方を伺っています。

日本屈指のパイプメーカー・柘製作所の会長である柘 恭三郎さまは浮世絵の愛好家で、弊社の復刻浮世絵も長い間お楽しみいただいています。飾っているお写真を送っていただいたことをきっかけに、今回は柘製作所の本社にて、柘会長と三井社長にお迎えいただき、アダチの復刻浮世絵のお話はもちろん、アダチ版画と共通する部分も多い柘製作所のモノづくりについてもたっぷりとお話を伺いました。



 


柘製作所の三井社長(左)と
お写真を送ってくださった柘会長(右)。


パイプを吹かす姿に惚れ惚れしてしまいます。ゲストルームへの移動中は、柘製作所の本社付近のお店もたくさん紹介してくださいました。
 

 





■ 世界中で楽しまれている"柘のパイプ"


柘製作所は昭和11年創業の、日本を代表するパイプメーカー。パイプやキセルの製造・販売のほか、たばこの輸入販売も行っています。最初にご案内いただいたのは、喫煙具がずらりと並ぶ、柘製作所のショールームです。19世紀のロンドンのスモーキングルームをイメージして作られたという豪華な内装に、アダチのスタッフも圧倒されます。


―とても立派なショールームですね。まるで海外に来た気分です。
 
柘会長: 「現在はこんな状況なのでお招き出来ないのですが、コロナが猛威を振るう前は海外からの客人がたくさん来ていました。」
 

―お客様は、海外の方が多いのですか?
 
三井社長: 「パイプは海外のお客様、キセルは日本のお客様が中心です。特にパイプは、世界中に愛好家の方がいらっしゃって、"柘のパイプ"は、愛好家なら知らない者はいないと言えるほど、世界中の皆様に認知されています。」
 
 
柘会長: 「海外からの客人がきたら、昼間はこのショールームにご案内して、夜は、柳橋にあるゲストルームに案内します。アダチさんの浮世絵はそこに飾っていて、海外の方からの評判もいいんですよ」
 

―ありがとうございます。私たちのお客様も、徐々に海外の方が増えてきているので、やはり日本製のものや、日本らしいものの人気が世界で高まってきているのかもしれませんね。
 
三井社長: 「やはり日本製のものに対する信頼は大きいかもしれないですね。あと、これまでは毎月のように海外出張も行っていたんです。これも今は行けないのですが。その際に、手土産としてアダチさんの浮世絵を持っていくこともありました。」
 

―そうなんですね!様々な場面でご活用いただきありがとうございます。

お話にでてきた柳橋にあるというゲストルームへも、おふたりのご厚意で、このあとご案内をして頂けることになっています。まずは、このショールームでお話を伺います。

―最初にアダチの浮世絵を買っていただいたのはいつ頃なのでしょうか。
 
柘会長: 「40年以上前で、まだ先代の頃ですね。」
 


―御社で製作しているキセルも、江戸時代に大衆へ広まった文化であると思います。浮世絵に興味をお持ちになったのも、キセルが描かれていることがきっかけなのでしょうか。
 
柘会長: 「そうですね。最初は、アダチさんの復刻版でも、キセルの描かれた浮世絵を数点購入しました。その時に色の鮮やかさや美しさに、なんだこれは!?と衝撃を受けたのを覚えています。」
 
 
三井社長: 「あと、浮世絵はいろいろと勉強になる部分も多いんですよ。例えば、携帯灰皿が描かれた浮世絵もあるのですが、それを参考にして携帯灰皿を復刻したりもしています。あとは、持ち方の所作なんかも、とても参考になりますね。」
 


浮世絵と同じように、江戸時代に大衆へと広まった喫煙具。お二人が仰るように、歌麿や国芳の作品にも、キセルを手にした人々が描かれています。


歌川国芳「ほぐぞめ




■ 職人の手仕事という部分に、アダチとの共通点を感じる

また、柘製作所のパイプは、職人による手仕事で製作されています。たとえ機械を使う工程でも、培われた職人の技術や経験によって、仕上がりが大きく異なるそう。柘製作所のパイプやキセルの魅力も、そうした手仕事の中にあるといいます。
 
三井社長: 「お客様はみなさま、パイプを手に取ると微妙な違いや変化にも良く気付かれるんです。だから私たちも、細かい部分まで気を配って製作しています。丁寧な手仕事によって生まれたものだからこそ、弊社の商品もお客様に長い間愛されているのだと思います。」
 
 
柘会長: 「それは、アダチさんの復刻浮世絵との共通点でもあるよね。アダチさんも、実際に職人さんたちが、今でも手仕事で制作しているから。」
 

―そうですね、若手の職人を中心に、今でも彫師や摺師が一枚一枚手作業で制作しています。
 
三井社長: 「私たちも、若手の職人が中心となっています。こうしてモノづくりの文化が継承されていくのは、いいことですよね。」
 




■ 海外のお客様とのコミュニケーションに
 
柘会長: 「それでは、ゲストルームへ移動しましょうか。」
 

ゲストルームは、浅草田原町にある柘製作所の本社から車で約5分。北斎も描いた、柳橋のすぐそばにありました。

中に入れていただくと、ヨーロッパ調の家具で統一されたゲストルームのリビングに、アダチ版画の浮世絵が3点飾られています。


 
柘会長: 「これ、窓から見える景色と似ているでしょう」
 

日除けのブラインドを上げていただくと、窓からは「大はしあたけの夕立」と、ほぼ同じ角度から見下ろした現在の両国橋。そして、「両国花火」や「御厩川岸より両国橋夕陽見」に描かれている隅田川が眼下に広がります。
 
柘会長: 「多分、広重もこの角度から見た新大橋を描いたんじゃないかって思ってるんです。」
 

―本当にどの景色もこのあたりから隅田川をみたような景色ですね。海外からのお客様をこちらに招かれるとのことでしたが、そういった方々からも反応はございますか?
 
柘会長: 「すごく評判がいいですね。だから、アダチさんの浮世絵はもっとたくさん持っていたんだけど、海外からの客人が来た時にほとんどあげてしまったんだよ。アルメニアから来た客人は、アダチさんの浮世絵にすごく感動して、"アルメニアの美術館に寄贈したい!"なんて言っていたよ。(笑)」
 

"あげてしまった"という豪快さに驚きましたが、生粋の"浅草っ子"である柘さまらしいエピソードかもしれません。さらに、『自分が最初に復刻版の浮世絵を見たときに衝撃を受けた感覚を体験してもらいたい』と、お客様には別の楽しみ方でも浮世絵を鑑賞してもらうそう。
 
柘会長: 「額のアクリル板を外して、手に取ってもらうと、鮮やかさにみんな目をきらきらさせて、すごく感動をするんです。特に、空摺なんていうのは、実際に手に取って、初めてよくわかるものでしょう。だから、アクリル板越しだけでなくて、何も挟まない状態でも見てもらうんです。」
 
 
 
 
 
喜多川歌麿「喫煙
 

絵具をつけずに摺ることで、和紙に凹凸をつける空摺。実際に手に取ると、その凹凸がよく分かります。

―なるほど!確かに空摺は、アダチショールームにいらっしゃるお客様もみな驚かれます。
それとお部屋のインテリアも洋風なモダン調で素敵ですね。浮世絵を入れる額はご自身で選ばれているのですか?
 
柘会長: 「そうですね。『御厩川岸より両国橋夕陽見』はアダチさんの額で、他の2作品は別で額を選んで、額装しました。」
 

また、お部屋の調度品も季節によって変えているそう。浮世絵以外のインテリアにも、お客様をおもてなすゲストルームだからこそのこだわりを感じました。




■ 江戸時代の「錦絵」に江戸っ子が感動した体験をアダチ版画で追体験できる!

最後に、柘さまへアダチの浮世絵の魅力について伺いました。


―海外の方のおもてなしの場に、アダチの浮世絵を飾っていただき嬉しく思います。贈り物としても利用されているとのことですが、柘さまの考える、アダチの浮世絵の魅力を伺ってもよろしいでしょうか。
 
柘会長: 「一番は、江戸時代の『錦絵』に江戸っ子が感動した体験をアダチ版画で追体験できる!ということです。これは、ぜひ多くの人に実際に手に取って、知ってもらいたいこと。江戸時代当時に摺られた浮世絵ももちろん良いけれど、アダチさんの浮世絵を見て、初めて浮世絵が"錦"絵と呼ばれた所以がわかりました。江戸時代の人々も、この鮮やかさと美しさに衝撃を受けたんだろうと思います。」
 

"錦"には、「美しいもの、立派なもの」を指す意味もあります。
アダチ版復刻浮世絵は、江戸時代当時の人たちが楽しんだ、色鮮やかな浮世絵を現代でもお楽しみいただけるように、絵のサイズはもちろん、当時絵師・版元の意向がきちんと反映されて作られていた初摺の作品を参考にして、作品の色など、江戸当時を忠実に再現しています。そうしたこだわりが、柘さまが長くアダチの復刻浮世絵をお楽しみいただく理由のひとつとなっていることに、とても嬉しく思いました。

今回は、アダチ版の復刻浮世絵についてお話していただきましたが、木版技術同様、職人によって継承されるパイプやキセルの製作には、訪問したアダチのスタッフも興味津々。
別の機会に、いずれご紹介できればと思います。今回はご協力いただき、本当にありがとうございました!






飾って楽しむアダチの浮世絵
お客様インタビュー~浮世絵のある暮らし~ 第3回(後編)


2021年1月からスタートした企画「お客様インタビュー〜浮世絵のある暮らし〜」では、お客様にアダチの浮世絵の、ご自宅での楽しみ方を伺っています。
前回に引き続き、建設会社に勤務されているMさんへインタビューをしていきます。前編では、アダチの浮世絵との出会いや影響、そして、昨年リフォームしたばかりというご自宅の、こだわりのインテリアについて伺いました。>> 前編はこちら

後編では、インテリアの一部として、浮世絵やアート作品を飾る際に心がけていることを詳しく伺います。インテリアへの造詣が深いMさんのお話には、アダチのスタッフも参考にしたいポイントがたくさん詰まっていました。
また、アロマも趣味の一つであるというMさんならではの、浮世絵の楽しみ方とは?ぜひ最後までお楽しみください。



 


今回お話をうかがった Mさん

家族4人と、愛犬1匹でお住まいのMさん。趣味はガーデニングや愛犬の散歩、インテリアショップ巡りとのことで、素敵なご自宅での暮らしがうかがえます。今後の浮世絵の楽しみ方を伺った際には、「愛犬の白黒ブチ模様と相性の良い浮世絵も欲しいです」とのこと。
 

 





■ リビングのフォーカルポイントに浮世絵を飾る

―以前からご自宅に絵を飾ってらっしゃったとのことですが、昨年のリフォーム時にも絵をかけることは想定されていたのですか?

  お部屋の奥に飾っていただいている「游亀」も、アダチ版画でご購入頂いています。  
 
Mさん: 「はい。この、3枚の浮世絵を掛けているリビングのスペースは他の壁面と違って、元々絵画を飾るために確保したスペースです。家族が集まる部屋のフォーカルポイント(※)となる部分ですので、良いものを飾りたいと考えておりました。」

※フォーカルポイント...建築やインテリア業界で使われる用語で、飾り棚や床の間など、視線が集中する場所を指します。
 

Mさんはこのスペースに、浮世絵以外にも様々なジャンルの作品を飾られているそう。ミッドセンチュリーアートや、トルコのイズニックタイル、また、キリムの織物など、季節や時期によって掛け替えをして楽しんでいるそうです。

―飾っていない作品は、どのように保管されていらっしゃるのでしょうか。
 
Mさん: 「湿気・カビに注意して、換気の良い場所に保管しております。定期的に布で埃汚れを除去しております。」
 

長く作品をお楽しみいただくために、保管も徹底されている様子がうかがえます。掛け替える作品を選ぶ際のポイントについても伺いました。

―浮世絵以外の作品も含めて、絵を購入される際のこだわりや、気を付けていることはございますか?
 
Mさん: 「内装材・家具は無垢材を使用したものが多いので、天然のウッドとの相性に特に気を付けております。あとキーワードとして、ヴィンテージ、レトロ、ノスタルジック、トラディッショナル、こちらのテイストが感じられるものを選んでいます。
また、絵を掛けるにあたっては、額縁を部屋に合わせることは大事です。」
 





■ 「額」と「余白」で洗練された雰囲気に

「額縁を部屋に合わせることが大事」というMさん。アダチ特製浮世絵専用額については、嬉しい感想をいただきました。
 
Mさん: 「アダチ版画さんの額縁は、濃い茶色でしたので我が家のインテリアにマッチしました。またダーク系ですのでキリッとしたイメージが強く、全体が引き締まった感じとなり、上品で知的な印象になったと思います。アダチ版画さんの浮世絵は、どんな空間にもマッチすると思います。」
 
  Mさんのお部屋にも掛けていただいている、アダチ特製浮世絵専用額は、和洋問わず様々なお部屋に合うと、多くのお客様にご好評いただいています。

そして、額縁以外にも、インテリアに絵を取り入れるうえで、大切にしていることがもうひとつ。
 
 
Mさん: 「特に心がけたのは、作品のディスプレイの仕方です。絵をセンスよくディスプレイするためには、飾るものを厳選することが大切だと思います。たとえ飾るスペースがたくさんあっても、あえて詰め込まず、余白を意識して配置すると、洗練された雰囲気が生まれるのではないでしょうか。」
 




■ 「香り」と「浮世絵」でおもてなし

また、Mさんは、趣味であるアロマと浮世絵の組み合わせが、ご自宅に来られた方々への「最高のおもてなし」でもあると仰います。

 
Mさん: 「私はアロマが趣味で、お香、香水、キャンドル、ポプリなど、香りに関するものを多数所有しています。中でも、白檀、伽羅、沈香など、古くから日本にある香りと、浮世絵との相性は抜群です。香炉やキャンドルなど、おもてなしの香りと組み合わせて使うと、描かれている絵のイメージと相まって、更に素敵な空間を演出できると思います。」
 

そしてなんと、現在、飾っていらっしゃる春信の「二月 水辺梅」に合わせた、おすすめの香りも教えてくださいました。
 
Mさん: 「アロマキャンドルでしたら、MAD et LENの"FIGUE(いちじく)"。作品に描かれている、うるおいに満ちた夜の空気感や少年と少女のシックでストイックな逢引のイメージにぴったりだと思います。お香でしたら、「沈香」の気品と静けさのイメージが、この作品の奥ゆかしさや優しさと重なるように思います。」
 
 
 
 
 
Mさんがおすすめくださった「MAD et LEN」の"FIGUE"
 

お話を伺い、アダチ版画の浮世絵をインテリアとして皆様にさらに楽しんでいただくために、まだまだ様々なご提案ができるのではないかと、改めて考えるきっかけをいただきました。

最後は、今後の浮世絵の楽しみ方について、展望を伺いました。




■ 和モダンスタイルのインテリアの中で、浮世絵を楽しんでいきたい

―最後に、今後どのように浮世絵を楽しんでいきたいかなどございましたら、お教えください。
 
Mさん: 「いくつかビジョンがあるのですが、まず、これまで同様に、新しいものを季節や気分によって、かけ替えて楽しんでいきたいと思います。また、和モダンスタイルが好きなので、そのテイストに合う浮世絵を見繕うのもいいですね。
 
  例えば、仙台箪笥をリビングとダイニングの境目に置いているのですが、この仙台箪笥や、藍色のエントランスラグに合う作品も探していけたらと思っています。」  
インタビュー後、春信の「二月 水辺梅」をこの仙台箪笥のところに飾ったお写真も送ってくださいました!他の陶器やクロスとの相性もよく、とてもマッチしていて素敵ですね。
 

今後もインテリアに合わせて、浮世絵を楽しんでいきたいとおっしゃってくださったMさん。このたびはインタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました。次回のお買い物の際には、今回拝見したご自宅とわんちゃんのお写真を参考に、ぜひわんちゃんと一緒に楽しんでいただける作品をおすすめしたいと思います。
 

歌川広重「高輪うしまち
 

歌川広重「京橋竹がし
 
 
広重の「名所江戸百景」より、愛らしい子犬の姿に心和む「高輪うしまち」。そして川岸に竹材が並ぶ京橋の問屋街を描いた「京橋竹がし」。「竹」と「犬」を組み合わせると「笑」になることから、ご家族の団欒の場に、こちらもご提案したいと思います。
 





飾って楽しむアダチの浮世絵
お客様インタビュー~浮世絵のある暮らし~ 第3回(前編)


2021年1月からスタートした企画「お客様インタビュー〜浮世絵のある暮らし〜」では、お客様にアダチの浮世絵の、ご自宅での楽しみ方を伺っています。

今回お話を伺った、建設会社に勤務されているMさんは、ご自宅をリフォームされたばかり。第1・2回の記事をご覧になり、アダチの復刻版浮世絵を飾った素敵なお部屋の写真を送ってくださいました。アダチの浮世絵との出会いや楽しみ方、そしてこだわりの詰まったインテリアについてたくさんお話を伺うことができました。前編・後編の二回に渡って、お届けします。



 


今回お話をうかがった Mさん

家族4人と、愛犬1匹でお住まいのMさん。趣味はガーデニングや愛犬の散歩、インテリアショップ巡りとのことで、素敵なご自宅での暮らしがうかがえます。今後の浮世絵の楽しみ方を伺った際には、「愛犬の白黒ブチ模様と相性の良い浮世絵も欲しいです」とのこと。
どんな浮世絵が合うか、アダチのスタッフも考え中です。
 

 





■ "桜"に縁を感じて、桜にまつわる絵を探していた

―最初にアダチ版画を知ったきっかけについて教えてください。
 
Mさん: 「10年前に自宅を新築したのですが、内装材として、ブラックチェリー材(北米産のサクラの木材)を採用しました。その後、庭に山桜を植えたことや自宅の住所が「桜が丘」ということから、サクラにご縁があると感じて、桜にまつわる絵を探していました。おそらくアダチ版画さんのHPだったと思いますが、「桜花に富士図」を見つけ、これだと思い、目白のショールームで現物を確認後に購入させていただいたのです。」
 


葛飾北斎「桜花に富士図
―長い間お付き合いいただいてありがとうございます。
  Mさん: 「アダチ版画さんからの年賀状は大事にとっておりまして、はがきサイズの額に入れて部屋のちょっとしたスペースに飾っております。」  

―最初に「桜花に富士図」を買われたあと、別の浮世絵を3点購入されているのですよね。
 
Mさん: 「はい、広重の「深川洲崎十万坪」、北斎の「木曽路ノ奥阿弥陀之滝」「甲州石班沢」を購入しました。3作品ともそれぞれ魅力や見どころに溢れる作品でどれも気に入っています。」
 

―お送りいただいたお写真では、さきほど挙げていただいた3作品をひとつの壁に掛けていらっしゃいますが、当初から3作品は並べて飾る予定だったのでしょうか。

 
Mさん: 「いいえ、リフォーム以前、この3作は全く別々の壁に飾ってありました。今回お送りした写真は、昨年自宅をリフォームした際に、リフォーム会社のHP掲載のために撮影したものです。同じ壁面に集めたところ、思いの他バランスよく納まったので、これはいいと思い、決定しました。」
 





■ 「甲州石班沢」で知った藍色の魅力

この3作品の中でも、特にご自身の思い入れの強い作品が、北斎の「甲州石班沢」とのこと。


葛飾北斎「甲州石班沢
 
Mさん: 「ワントーンコーディネートがもともと好きで、第一印象としては青の濃淡だけで描かれているところに惹かれました。またこの絵がきっかけで紺青、ベロ藍、広重ブルー、北斎ブルー、ジャパンブルーの藍色文化に興味を持ちました。青色(藍色)の魅力を再発見した、非常に思い入れの深い絵です。」
 

大河ドラマの影響もあり、今年益々注目の集まる「藍色」。Mさんのご自宅では、この作品をきっかけに、浮世絵以外のインテリアにも、藍を取り入れています。




■ インテリアの専門家にも好評です
 
Mさん: 「この作品をきっかけに藍色を好きになったことから、リフォーム時にはエントランスに、濃い藍色のラグを取り入れました。
 

 
また、そのラグを購入したカーペット専門店の方からは、壁に飾ってある浮世絵が素敵だということで、藍色の絨毯をご提案いただいています。
 


写真提供:MUNI CARPETS
  その絨毯は、「甲州石班沢」と同じく、藍一色の濃淡だけで表現されており、非常に美しいデザインです。」  

お部屋のインテリアとも相まって、「甲州石班沢」は、Mさんのご自宅を訪れた方からも大変評判がいいそうです。
 
Mさん: 「リフォーム会社のインテリアコーディネーターさんにも好評で、やはり青の濃淡だけで表現しているところが一番の魅力ではないかと思います。」
 

Mさんも挙げていた北斎の浮世絵に使用されている藍、「ベロ藍」(プルシアンブルー)は、江戸時代当時、海外から輸入された化学顔料。それまでの日本で使用されていた藍色とは異なる、鮮やかな青の色味は、瞬く間に世間で流行したといわれています。その高い人気から「藍摺絵」と呼ばれる、藍色の濃淡だけで表現する作品も登場し、北斎の代表作『冨嶽三十六景』にも「甲州石班沢」をはじめ、藍摺絵の作品が10図ほど存在します。
 

葛飾北斎「信州諏訪湖
 

葛飾北斎「相州七里濱
 

江戸時代の人々を熱狂させたベロ藍の美しさは、いつの時代でも人々を魅了するものなのだな、と改めて感じました。

他にも「中学生の次男が教科書で『冨嶽三十六景』を習ったことをきっかけに、図書館で浮世絵の本を借りてくるようになりました」というエピソードを教えてくださったMさん。ご自宅に浮世絵が飾ってあることも、影響を与えているのかもしれませんね。

続いて、昨年リフォームされたというご自宅についてもお話を伺います。
今回送っていただいたお写真は、お部屋の隅々までインテリアへのこだわりを感じ、アダチ版画のスタッフの間でも話題になっていました。




■ フランク・ロイド・ライトが設計したような家にあこがれて


―差し支えなければ、ご自宅の間取りをうかがえますでしょうか。
 
Mさん: 「二階建ての一軒家です。家全体はコンパクトなのですが、空間は開放的にというコンセプトを意識して作りました。また、初めから、手持ちのミッドセンチュリーデザイン家具が似合うような空間を想定していたこともあり、クラシックかつ、トラディショナルな感じを持つ素材や色使いを採用しました。新しいばかりでなく、ヴィンテージが似合うような、履き込んだジーンズのような味わいのある家といえば判りやすいでしょうか。」
 

―まさにこだわりの詰まったご自宅ですね。
 
Mさん: 「フランク・ロイド・ライトが設計する様な、ミッドセンチュリースタイル(※)の建築が好きで、映画「シングルマン」に出てくるような住宅にあこがれておりました。さすがに映画のような、立派な住宅は作れませんが、少しでも近づきたいという思いから、今回の自宅リフォームでは、ライトの建築テーマ「自然と建築との融合」を目指しています。」
 

フランク・ロイド・ライトは、20世紀に活躍した世界的な建築家。彼が手がけた建築のうち8件が世界遺産に登録されており、日本では帝国ホテルの設計を行ったことでも知られています。また現在も、ライトのデザインした照明器具にはファンが多く、Mさんもそのひとりで、ご自宅には3台の照明をお持ちとのことです。


アダチ版画のある目白にも、ライトが設計した
重要文化財「自由学園明日館」があります。

そして、ライトは浮世絵の熱心な収集家でもあり、その作風には、浮世絵が強く影響を与えていたとする説もあります。
Mさんもそのことはご存知で、そういった背景も含めて、ライトの照明と浮世絵の組み合わせを楽しまれているようでした。

次回は、浮世絵やアート作品を飾る際に心がけていること、そして、Mさんならではの浮世絵の楽しみ方について、詳しく伺います。インテリアへの造詣が深いMさんのお話には、参考にしたいポイントがたくさん詰まっていました。ぜひ後編もお楽しみに。

※ミッドセンチュリースタイル...インテリア業界では、1950年代を中心に1940~1960年代にデザインされた家具やインテリア、建築物などに使われる呼び名。ポップな色合いや、曲線を多用したデザインが特徴として挙げられます。





飾って楽しむアダチの浮世絵
お客様インタビュー~浮世絵のある暮らし~ 第2回




2021年1月からスタートした企画「お客様インタビュー〜浮世絵のある暮らし〜」では、お客様にアダチの浮世絵の、ご自宅での楽しみ方を伺っています。

二回目にお話を伺ったのは、神奈川県にお住まいのライター、小俣荘子さん。

昨年9月に、東京都美術館で開催していた浮世絵展「THE UKIYO-E 2020」の会場出口販売にて、初めてアダチの浮世絵を購入された小俣さん。ご自身のインスタグラムに、購入された広重の「猿わか町夜の景」のお写真とともにその時の感想を綴られていたのをアダチのスタッフが拝見し、今回のインタビューへとつながりました。


日本文化や職人の技術に触れることが好きという小俣さん。アダチ版画の復刻版浮世絵をどう楽しんでいるのでしょう?たっぷりとお話を伺いました。

なお、新連載の開始を記念して、本記事の最後には1/31(日)までお使いいただける、国内送料無料のクーポンコードを掲載しています。ぜひご利用ください。 キャンペーンは終了いたしました



 


今回お話をうかがった 小俣荘子さん

衣食住・日本文化などをテーマとするコンテンツの企画やディレクションをはじめ、日本文化の入り口マガジン「和樂web(小学館)」や、中川政七商店の工芸や物づくりに関するメディアなどで記事の執筆を行なっている。

淡路島生まれとのことで、島好きのアダチスタッフと島トークで盛り上がりました!
 

 





■ "窓から景色を眺めるように" 浮世絵に描かれた風景を楽しむ

―今は、お住まいのどちらに作品を飾っていただいているのでしょうか?
  小俣さん: 「私の家は多世帯住宅で、両親や親せきと同居しているのですが、家族皆が集まる実家部分のリビング(洋室)に飾っています。当初は、私と夫が住んでいるフロアに飾ろうと思っていたのですが、壁の広さやインテリアとのバランスも考え、現在の場所に落ち着きました。」  


―これまでは現代アートを飾っていたとのことですが、洋室に浮世絵を掛けることに、とまどいなどはなかったですか?
  小俣さん: 「あまり気にせずに飾れました。たとえば、大きな絵画や合わせるインテリアが限定されるような特徴的な額装のものでしたらまた違ったと思いますが、どこに置いても不思議と馴染むように感じました。以前、浮世絵は江戸時代の庶民が日常的に楽しんでいたものだと知る機会があり、プロダクトデザイン的なものなんだなと認識していたので、いい意味で身構えることなくチャレンジできた気がしています。

実際に額装した浮世絵を飾ってみると、絵に合わせてカットされたマット(作品と額のアクリル板の間に挿し入れる厚紙)があることで、それが窓枠のような役割になって、壁の向こうに浮世絵の風景が存在しているように感じました。どこか別世界を覗いているような......。他の世界に私たちを誘い出してくれる窓ができた!そんなイメージです。だから、洋室に飾ることに違和感がうまれなかったのかもしれません。」
 

―本当に素敵な感性をお持ちですね。窓の向こう......目から鱗です!

浮世絵は、同じシリーズの作品でも、少しずつ画寸や絵の枠が異なります。アダチ版画では、作品ごとに画面のサイズに合わせてぴったりとマットをカット。額の中に若干の奥行きが生まれることによって、より作品を美しく引き立てます。




■ 復刻版で、江戸時代の人たちと同じ目線で浮世絵を楽しめることが嬉しい

―アダチ版画のことは作品の購入以前からご存知だったのでしょうか。
  小俣さん: 「はい。仕事でご縁あって、浮世絵に詳しい方のお話を伺ったり記事を読む機会があり、その時にアダチ版画さんのことを知りました。最近までよく知らない世界でしたが、その歴史的背景や技術に圧倒されて......。元の絵を描く絵師の方をはじめ、たくさんの職人さんの技術によって支えられている世界ですよね。技術が現在まで継承されていることにも、とても興味が沸いています。」  

―ありがとうございます!実際にアダチ版画の浮世絵をご覧になってどのような印象を持ちましたか?
  小俣さん: 「購入した「猿わか町夜の景」は、眺めると作品に吸い込まれるような感覚があり、強く惹かれました。そして、"これ、描いているのではなくて職人さんが摺っているんだよな..."と考えたときに、その腕前に圧倒されました。なにより、江戸時代と変わらない技術で制作しているということによって、当時の人たちが楽しんだ浮世絵を、同じ目線で楽しめているような気がして、それがすごく嬉しかったです。」  




■ 舞台を観た帰り道の興奮やワクワク感を思い出させてくれる作品

アダチの浮世絵を購入するきっかけになった「猿わか町夜の景」について、引き続きお話を伺います。

―「猿わか町夜の景」について、作品を好きになったきっかけや、購入された決め手を教えてください。
 
 

<江戸市中の芝居小屋が集まる芝居町だった猿若町。一番手前には歌舞伎の芝居小屋・森田座の看板が見えます。>
 
 
小俣さん: 「もともと月夜のモチーフが好きだったこともありますが、すごく美しいなぁと一目惚れでした。それから、絵の内容がとても素敵ですよね。芝居小屋の並ぶ町の夜の景色が描かれていて、舞台を見た帰り道の興奮や余韻にひたって「まだ帰りたくないなぁ」とそぞろ歩きしているときの自分の気持ちと絵の世界の様子がリンクしているようで親しみが湧きました。店頭で実物に触れさせていただいて、生で見る版画の美しさとテーマへの思い入れから"早くこの子を連れて帰りたい!"と直感的に思ったことが決め手です。(笑) それから、思うように出かけられない日々が続く今、作中のキラキラとした賑わいが、舞台を観た帰り道の気持ちを呼び起こしてくれる気がして、いいな、と思いました。」
 

―確かに、私も観劇が好きなので、本作品を見たときになんとなくワクワクする気持ち、すごく良く分かります。
  小俣さん: 「そうですよね!我が家では、この作品を見た妹も、"コロナ禍でずっと 家にいるけれど、絵がかかっていると、外に想いを馳せられて、なんかいいよね"と言っていました。この浮世絵を前にして、2人で盛り上がりました。」
 

浮世絵には、身近な季節の草花や風景、洒落の効いたモチーフ、また、人々の暮らしの様子が描かれています。このご時世だからこそ、これまで以上に浮世絵に描かれたそういった風景に、楽しみを見出せるのかもしれません。




■ 家の中に楽しみを見出す『座敷八景』への共感
 
小俣さん: 「実はつい最近「猿わか町夜の景」から、一緒に購入した別の作品に掛け替えをしたんです。」
 

そう言って、現在飾っている鈴木春信の「琴路の落雁」を見せてくださいました。


「琴路の落雁」は、中国の山水画の伝統的な画題『瀟湘八景(しょうしょうはっけい)』にならい、日常の生活を景勝地の風景に見立てた『座敷八景(ざしきはっけい)』というシリーズのうちの一図。琴を、雁の飛ぶ秋の夕景に見立てて描いています。


<障子の向こうに見えるのは秋の七草に数えられる萩の花。琴の弦を支える琴路を、秋の空を飛ぶ雁の群れに見立てた作品です。>
 
 

「そういった洒落が効いたところに面白みを感じた」と、本図を購入された小俣さん。また、掛け替えをしたのには、今だからこその理由がありました。
 
小俣さん: 「家の中にあるもので四季の風景を楽しむという趣向の『座敷八景』って、すごく今の時代らしいなと感じたんです。それで、せっかくなので掛け替えてみました。」
 

小俣さんがおっしゃったように、本作品の題材は、"おうち時間"を充実させることへの関心が高い、今の私たちの心境に通ずる部分があるように思います。季節やゆかりの場所に合わせるだけでなく、作品の題材に共感し、浮世絵を飾る。浮世絵の楽しみ方の多様さをスタッフも改めて感じました。




■ 飾ることで浮世絵をもっと身近に感じるように

―最後に、アダチの浮世絵を飾ってよかった点や、変わった点などあれば教えてください。
  小俣さん: 「実際に飾ることで、浮世絵に対する"距離"が縮まった気がしています。以前は浮世絵と聞いても歴史の中に登場するもので、遠い存在のように感じていました。それが、自宅に飾ったことで、日常の一部にするりと入り込んできました。もっと近い存在で、昔の人と同じように現在の私たちも楽しめるものなんだと気づけて嬉しくなりました。最近では、浮世絵に関するテレビ番組が放送されていても、すごく身近に感じるし、江戸時代の文化にもこれまで以上に興味が湧くようになって、もっと色々と知りたくなりました!」  

終始、浮世絵を知ることの楽しさについてにこやかにお話をしてくださった小俣さん。アダチの浮世絵の購入をきっかけに、もともとお好きであったという浮世絵を、作品の背景にまで、より関心を深めて楽しんでいただけていると知って、とても嬉しくなりました。インタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました。







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石こうボードや木壁等に、針を打ち込んでお使いいただく鉄製のフック。
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飾って楽しむアダチの浮世絵
お客様インタビュー~浮世絵のある暮らし~


2021年の迎春セット「額×浮世絵」では、現代の多様なインテリアに合わせて、アダチの浮世絵を楽しんでいただけるよう、4種類の額とともに、額に合わせた浮世絵をご紹介しています。
そして、このたび、現代のインテリアやライフスタイルに溶け込むアダチの浮世絵の様子をご紹介し、より多くの方が浮世絵との新しい出会いを見つけるきっかけになればと、本ブログにて新たな企画をスタートいたします。実際にアダチ版画の復刻版浮世絵を飾ってお楽しみ頂いている方へインタビューを行う連載(不定期更新)です。
第一回目にお話を伺ったのは、東京都中央区にお住まいの、Fご夫妻です。
半年前に引っ越したばかりという新築のマンションにて、インテリアへのこだわりや、浮世絵のある暮らしについてお話していただきました。


 


今回お話をうかがったFご夫妻:Cさん(左)とKさん(右)

休日にはご家族やご友人を招待し、たびたびホームパーティも行うというおふたり。旅行やワインが共通の趣味で、ご自宅にはワインセラーもあるとのこと!
インテリアへのこだわりだけでなく、そういった趣味のお話でも盛り上がりました。
 

 





■ こだわり抜いた新居のインテリア

玄関を開けると、ご夫妻の素敵な笑顔と共に、早速アダチ版画の浮世絵がお出迎え!
ナチュラルな白木額で額装された歌川広重の「日本橋雪晴」です。


お伺いした12月初頭でも、暖房いらずの暖かい日差しが差し込む明るいリビングには葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」。北欧テイストで統一されたお部屋には、インテリアへのこだわりが随所に感じられます。


―本当に素敵なお部屋ですね!素人目ながら、家具や照明もすごくこだわっていらっしゃるなと感じます。なにかインテリア関係のお仕事をされていたのでしょうか?
  Cさん: 「いえ、全然!インテリアに関っていたことと言えば、学生時代にインテリアショップで少しアルバイトをしていたくらいです。ダイニングテーブルなどの家具は、今回の引越に合わせて、新しくオーダーをして作りました。」  


―持って生まれたセンスを感じます!
こちらのご新居に絵を掛けるということは、あらかじめ決めていたのでしょうか?
  Cさん: 「はい。壁の面積が大きいので、殺風景のままよりはなにか飾ろうと。」
Kさん: 「そうだよね。それと、もともと一緒に住んでいた家に、現代アートの作品を置いて飾っていたのですが、せっかくならそれを壁に掛けて飾りたいという話にもなり、絵を掛ける前提で照明などを考えました。」
 

―照明まで!
  Kさん: 「昼は日差しが明るいので分かりにくいですが、夜になると、より陰影がついて雰囲気が変わるんですよ。」
Cさん: 「それでせっかくなら他の絵も飾りたいね、ということになり、飾る作品を探し始めました。」
 

―そうだったんですね。アダチ版画の浮世絵は、以前からご存知だったのでしょうか。
  Cさん: 「はい。海外の友人に贈り物として利用したこともあったんです。その時は「神奈川沖浪裏」や「赤富士(凱風快晴)」をプレゼントして、すごく喜んでくれて。彼の実家にも贈ったりもしました。」
Kさん: 「そうだね。帰省した時に、飾っていましたよ。」
 

Cさんは、以前アメリカやドイツに短期留学されていたとのこと。当時のご友人を訪ねた際に直接手渡され、とても喜んでくれたのが嬉しかったと、笑顔で話してくださいました。
「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」は、アダチ版画のオンラインストアでも、国内外からギフトとして常に人気の高い作品ですが、こうして実際に贈った方、また、贈られた方の反応を伺うことができ、アダチ版画の浮世絵が、人の心をつなぐコミュニケーションツールのひとつにもなっていることを改めて実感しました。




■ 北欧系インテリアショップでの浮世絵との出会い

―北欧テイストの洋間に、「和」のイメージが強い浮世絵がとても自然に馴染んでいらっしゃいますね。最初からアダチ版画の浮世絵は、選択肢のひとつにあったのですか?
  Cさん: 「いえ、はじめは、やはり洋風の部屋なので、あまり「和」が強いテイストは合わないのかな、と思い、現代アートの作品を探していました。
でも、家具をオーダーするために行った北欧家具を扱うインテリアショップに、浮世絵が飾ってあるお店があって。それに、物件を回っていた時も、洋風のマンションのエントランスに浮世絵が掛かっていたところもみかけて、"あ、意外と北欧系のインテリアにも合うのかもしれないな"と思い始めたんです。」
Kさん: 「そうですね、僕も、北欧テイストの部屋に、あえて和のものを取り入れたインテリアにするのも、面白いかもね、と話していました。」
 


北欧系のインテリアと日本の浮世絵。以前からアダチ版画でも「意外に合う組み合わせ」としてご紹介もしていましたが、実際にFさまのご自宅にお伺いし、あまりの相性の良さに、アダチ版画のスタッフも驚きました。
近年「ジャパンディ」(「ジャパン」と北欧風を意味する「スカンディ」を掛け合わせたインテリアの用語)と呼ばれる、和と北欧を掛け合わせたインテリアが世界で注目されているとも言います。
華美な装飾を排除し、シンプルな美しさが特徴である北欧のインテリアの要素は、無駄を省いた省略美が評価される浮世絵との融和性も高いのかもしれません。




■ せっかくなら自分たちに関わりのある作品を飾りたかった

そして、最終的に浮世絵の購入の決め手となったのは、作品と新居の関わりとのこと。
  Cさん: 「マンションの近くに日本橋や隅田川があるので、せっかくだから家に飾るものは、自分たちや住まいに関わりがあるものがいいなという話になったんです。
それでアダチ版画さんのショールームに伺って、玄関の「日本橋雪晴」を購入しました。それも、いろいろ迷ったんだよね。」
Kさん: 「いろんな日本橋の作品があったからね。」
 


―そのいろいろな日本橋の作品の中で、広重の「日本橋雪晴」を最終的に選ばれたのは?
  Cさん: 「決め手は...最終的に、一番好きだった絵だから、選びました!(笑)」  

―その「日本橋雪晴」には白木の額を選んでいただいていますが、なにか理由はあるのでしょうか?
  Cさん: 「白木額は、よりこの部屋のインテリアに調和すると思い、選びました。今掛けている「神奈川沖浪裏」の黒っぽい額(※アダチ版画で通常ご用意している、漆塗り風の額)とは、部屋の印象が全く変わりますね。」  

おふたりのご厚意で、玄関の「日本橋雪晴」をリビングに飾った様子も、みせていただきました。


最初に飾っていた「神奈川沖浪裏」では、作品がお部屋のアクセントになっている印象でしたが、白木の額では北欧テイストのインテリアにより調和し、お部屋の雰囲気が柔らかな印象になります。

―ご友人たちとホームパーティもされるとのことですが、掛けている浮世絵について、お客様からなにか反応はあったりするのでしょうか?
  Kさん: 「会話のきっかけになりますね。例えば、玄関に入った瞬間に浮世絵があると、あ、浮世絵だ、となるし、"これ、この辺が描かれた絵なんだ"というように話が広がっていきます。」  

―アダチ版画の浮世絵が、会話のきっかけになっているのは嬉しいです。




■ 今後も季節で差し替えて楽しんでいきたい

最後に、今後、どのように浮世絵を楽しんでいきたいかについてもお話をしてくださいました。

 
Kさん: 「季節によって作品を差し替えるのもいいよね、と話しています。次は広重の「両国花火」がいいかなって。あれも隅田川を描いた作品なので。」
Cさん: 「あとはアダチ版画さんで制作している、現代作家の作品も気になっています。」

 
―広重の「両国花火」だと、またお部屋の印象が違ってみえそうですね。
  Kさん: 「この「神奈川沖浪裏」もそうですし、絵を掛け替えるだけで部屋の雰囲気ががらっと変わるので、簡単に部屋の模様替えになりますね。」
Cさん: 「あ、あの作品もいいって話していたよね。色味とかがこの部屋とも合いそうで...北斎の桜の大きい作品なんですけど」
 


―「桜花に富士図」ですね!どの作品も季節が異なるので(「桜花に富士図」の春、「両国花火」の夏、「日本橋雪晴」の冬)四季で架け替えてお楽しみいただけますね。それに、このお部屋のインテリアともすごく馴染みそうです。


 
Cさん: 「そうですね。やはりインテリアとのバランスをベースに考えつつ、作品の背景などもあわせて楽しんでいきたいと思います。」
Kさん: 「作品に描かれた場所や、その背景を知ることで、より浮世絵を身近に感じることができると感じました。また、職人さんが実際に手作業で制作しているという点もの一つだと思います。自分たちだけでなく、より多くの人にそういった点も伝わればといいなと思います。」
 

インテリアへのこだわりとともに、おふたりの浮世絵の楽しみ方についても、お話してくださったF様ご夫妻。今回はご協力いただき、本当にありがとうございました。





■ 記事をお読みいただいた方限定!
  国内送料無料+壁掛け用フックプレゼント!

【 キャンペーンは終了いたしました 】

今回、新連載の開始を記念し、1月31日(日)23:59まで25,000円以上のご注文で国内送料無料。また、アダチ版画浮世絵専用額付きで作品をご購入の方へは、壁掛け用フックをプレゼントいたします。
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■北斎の真骨頂! 浮世絵の藍色が誘う清涼感

   
アダチ版復刻浮世絵によるスマートフォン用の壁紙は、季節の移ろいとともに浮世絵を身近に感じていただけるよう、陰暦の月替りに合わせて公開しています。陰暦6月(水無月)の今回は、北斎の人気シリーズ「諸国滝廻り」より「木曽路ノ奥阿弥陀の滝」を。清涼感溢れる浮世絵の滝で、蒸し暑い日本の夏を乗り切ってください!(国際版のダウンロードページはこちら) 
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スマホ用壁紙(2021年7月版)ダウンロードはこちら
※画像はアダチ版画研究所が制作した復刻版浮世絵を使用しています。
※個人で楽しむ範囲でご利用ください。商用利用、再配布禁止。


アダチ版画研究所のスマホ用浮世絵壁紙は
①あらゆるスマホの画面の縦横比に対応できる
②カレンダー型を希望する方/しない方の双方の需要に応える
という2つの課題をクリアするため「お客様のお好みで画像をトリミングしていただく」というスタイルを採用しています。下図は主なスマートフォンの液晶画面の縦横比でトリミングした一例です。


wallpaper_202107_sample_20-9.jpg 【画面縦横比[20:9]のスマホの場合】
A.カレンダーあり
B.カレンダーなし
wallpaper_202107_sample_16-9.jpg 【画面縦横比[16:9]のスマホの場合】
A.カレンダーあり
B.カレンダーなし
wallpaper_202107_sample_7-3.jpg 【画面縦横比[7:3]のスマホの場合】
A.カレンダーあり
B.カレンダーなし


お客様にお手間をかけることにはなりますが、ぜひご自身のお好みに合わせてご活用ください!


  

■この壁紙に使用されている作品は?


今回、壁紙に使用した作品は、葛飾北斎の「諸国滝廻り」のうちの一図「木曽路ノ奥阿弥陀の滝」。北斎が、代表作「富嶽三十六景」の成功から程なくして発表した、全国の名滝を描いた8図から成るシリーズです。「富嶽三十六景」と同様、「諸国滝廻り」も、輪郭線の部分に藍色を使用しており(通常の浮世絵は墨色)、画面全体から爽やかな印象を受けます。
森羅万象を描いた北斎が、生涯を通じて取り組んだテーマの一つが「水」。千変万化するその姿を、本作ではデザインとトリックアートを掛け合わせたような、面白い手法で表現しています。


アダチ版復刻「諸国滝廻り 木曽路ノ奥阿弥陀の滝」商品ページはこちら≫



品質へのこだわり

品質へのこだわり

アダチの浮世絵は、手にして初めて分かる、熟練の技術と日本の伝統が詰まっています。

製作工程

制作工程

一切機械を使うことなく一枚一枚職人の手仕事により丁寧に作られている木版画です。

厳選素材・道具

厳選素材・道具

江戸当時の風情を感じられる当時の浮世絵の再現にこだわり、厳選した素材と道具を使用。

職人紹介

職人紹介

最高の作品を創り出すために、日々技術の研鑽を積む熟練の職人たち。

浮世絵の基礎知識

浮世絵の基礎知識

意外と知らない?浮世絵の世界。浮世絵の基礎知識をご紹介。