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北斎花鳥画集は、「富嶽三十六景」が出版された頃、同じ版元・西村屋与八(永寿堂)より、出版されたと言われています。本シリーズは、全10図より構成され、ただ、花と鳥を描写するだけでなく、自然の中での風・空気・時間までを表現しようと試みています。
静止した瞬間をとらえた図と風で動いている一瞬を描写した図の二種類があり、10図とも計算され尽くされた構図は、北斎ならではの世界であり、描線の一本一本にも細かな精神が行き届いています。豊かな絵師としての感性は、何を描いても傑作となりうることを見事に示す作品です。
これらの緻密な描写、大胆な構図は、幕末以降フランスを中心にヨーロッパで大きな注目を集め、ガラス器や宝飾品といった数々の美術工芸のデザインに採り入れられました。世界的に有名なガラス工房「バカラ」や「ラリック」のデザインも北斎の花鳥画集の影響を受けています。グラフィックデザインを思わせる構図には、古くささは一切無く、洋間に花を飾る感覚でお楽しみいただける作品です。
1-10件目 (全10件)
1-10件目 (全10件)