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江戸の夏の風物詩であった蚊帳(かや)は、作品の情景を盛り上げる小道具として浮世絵の中にも描かれました。特に歌麿は、この蚊帳を透かしの表現として作品に登場させ、透けているものを通して見ることで強調される女性の姿や肌の美しさを表現しようとしました。特に、蚊帳の内側と外側の人物を対比させることで、蚊帳を透かして見る女性の美を一層惹き立てるように工夫しました。
技術的にも蚊帳の網目を表現するために、縦線と横線を別々の版に彫り、二度に分けて摺るなど、網目の立体感や透け感などが良く表現されるように工夫されています。歌麿の作品で、蚊帳や透かしの表現が含まれている作品を集めました。