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空摺(からずり)とは、版木に絵具を付けずに摺り、和紙に凹凸を付ける摺の技法です。立体感や和紙独特の質感を強調できるこの技法は、多くの絵師によって、動物の毛や鳥の羽、植物や雪、そして着物の柄などの表現に幅広く使われてきました。歌麿も、その代表作である狂歌本「百千鳥」に描かれた鳥類の羽、そして数多くの美人画の着物の一部や半襟の柄などにこの技法を用いました。
また、通常は輪郭線のある人物の顔を空摺の技法を応用し、輪郭線無しで表現する無線摺(むせんずり)など、この技法を使った新たな表現に挑戦しました。美しい空摺が施された歌麿作品をお楽しみください。