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世界で最も有名な浮世絵師・葛飾北斎は、その90年の生涯を通じて、国内外の絵画技法を研究し、この世の森羅万象を描くことに情熱を燃やしました。その北斎による全10図の花鳥画集は、伝統的な画題である花鳥画を描きながらも、見るものを惹きつけてやまない新しい魅力に溢れています。
幕末に海を渡った浮世絵は、西洋のアーティストやデザイナーに大きな影響を与えました。特にこの北斎の花鳥画は、ガラス器や宝飾品など数々の美術工芸家に感銘を与え、当時の最先端であったガラス工芸家のガレ、ドーム、ラリックなどのデザインに取り入れられ、世界的にも高い評価を得ています。
「罌粟」
エミール・ガレがデザインした花瓶
© The Cleveland Museum of Art
空前絶後のヒット作『冨嶽三十六景』と同時期に、同じ版元・西村永寿堂から出版された「北斎花鳥画集」は、水や波の表現を追求する中で培われた変幻自在の表現力が、花鳥画と言うジャンルにも存分に発揮されています。そこには、静止した瞬間の「静」と風に揺れる一瞬をとらえた「動」、目まぐるしく変化する自然の表情を余すことなく描こうとした北斎の気概が感じられます。
全作品を通じて、緻密で繊細な描写力と写実力に溢れており、北斎が極めた「静」と「動」の表現を堪能できるシリーズです。
「あやめにきりぎりす」
「牡丹に蝶」
北斎の極めた「静」と「動」は、主に線で表現されています。花びらの一枚、葉脈の一本一本までが、細密に、強弱をつけて描かれています。彫師は、その北斎の筆致を忠実に彫り上げるための高度な技術が求められます。
本シリーズは、完璧に計算し尽くされた配色で描かれているため、ほんのわずかでも色味が変わると全体のバランスが崩れてしまいます。そのため摺師は色の調整に特に気を配っています。そして馬連に自身の体重を伝えることで、和紙に絵の具をしっかりときめ込み、華やかで色鮮やかな発色を実現させています。
季節に合わせて花を活替えるように、作品を差替えて楽しめる本シリーズ。お客様からは、こんな素敵なコメントを頂いています。
「北斎花鳥画集のセットは、私の嫁入り道具として10年程前に母があつらえてくれました。今となっては、我が家にはなくてはならないもの。玄関を開けて最初に目に入るこの版画たちは、静止画なのにどこか空気感があり優しい風が吹き抜ける、そんな印象を受けます。また季節ごとに差し替えているので、簡単に玄関の模様替えができるのも嬉しい限りです。急な来客の際にも、これ一枚玄関に掛けておけば、室礼にも悩みませんので大変重宝しています。」
「罌粟」
「牡丹に蝶」
「紫陽花に燕」
「あやめにきりぎりす」
「桧扇」
「朝顔に雨蛙」
「百合」
「芙蓉に雀」
「菊に虻」
「桔梗に蜻蛉」
セット内容 |
・浮世絵復刻版全10図 ・各図解説 ・収納帙 ・アダチ特製浮世絵専用額 |
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用紙 | 越前生漉奉書 |
のし対応 | あり |
納期 | ご注文より2週間以内に発送 |
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