鈴木春信 

雨中夜詣

うちゅうやもうで

斜めに降る激しい雨。画面を横切る細い線が、雨の向きや勢い、細かさまでも表現しています。

折りたたみの出来る小田原提灯。蛇腹になった紙の凹凸を、空摺で表現しています。

風雨に乱れる着物の裾が、その激しさを物語っています。

上品で繊細なお人形めいた顔立ちが、幻想的な「春信美人」の特徴。

当時は中判と呼ばれる小さめの紙のサイズが標準でした。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

片手に小田原提灯、もう片手に傘を持つ娘が、強い雨のなか宮詣する姿を描いた、春信特有の幻想的な美人画。東京国立博物館(上野)の所蔵品のみが世界で1点確認されている作品です。当時人気だった水茶屋の看板娘笠森お仙がモデルになっています。

標準価格 14,300円(税込)

画寸法26.5 × 21.1 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文から5営業日以内に発送
鈴木春信について
明和初年、木版技術の飛躍的な進歩を背景に、春信は、幻想的で可憐な美人画を描いて人気を博しました。 当時の趣味人たちの要請に応え、物語、和歌、俳諧など幅広く取材した作品からは、彼の文学に対する造詣の深さもうかがえます。「錦絵の祖」と呼び称される春信。錦絵草創期の淡く和やかな色彩が特徴です。そのストーリー性豊かでドラマティックな作品は、今も多くのファンを魅了しています。
鈴木春信の商品一覧

雪中相合傘

鈴木春信

雪中相合傘

¥14,300~ (税込)

野分

鈴木春信

野分

特別価格 ¥14,300~ (税込)

雨中夜詣

鈴木春信

雨中夜詣

¥14,300~ (税込)