鈴木春信 

二月 水辺梅

にがつ みずべうめ

暗闇の中に咲く白梅が、より一層白く美しく咲いています。

頬杖をつきながら、梅を折る少年の姿を見上げています。

柵に上り白梅の枝を折ろうとしています。

「末むすぶ人の手さへや匂ふらん 梅の下行水のなかれは」

通常の浮世絵(大判)の半分ほどの大きさでつくられています。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。


墨の背景が漆黒の闇夜を想像させ、対照的に咲く白梅の花びらを引き立てています。白梅に少年と少女のけがれない愛を象徴させ、それを手折って渡し、愛の証しに代えようとする、恋の寸劇が演じられています。春信らしい幻想的でロマンティックな物語を想像させる一枚です。

■コラム「話題の一枚」
Part1. 作品編
Part2. 制作編

標準価格 22,000円(税込)

画寸法30.0 × 21.6 cm
用紙越前生漉奉書
解説なし
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
鈴木春信について
明和初年、木版技術の飛躍的な進歩を背景に、春信は、幻想的で可憐な美人画を描いて人気を博しました。 当時の趣味人たちの要請に応え、物語、和歌、俳諧など幅広く取材した作品からは、彼の文学に対する造詣の深さもうかがえます。「錦絵の祖」と呼び称される春信。錦絵草創期の淡く和やかな色彩が特徴です。そのストーリー性豊かでドラマティックな作品は、今も多くのファンを魅了しています。
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