歌川広重 東海道五拾三次

三島 朝霧

みしま あさぎり

これから箱根へと向かう駕籠。顔の見えない乗客と表情豊かな駕籠かきの対比が面白い構図。

手足をすっぽりくるんで顔を伏せた様子から、霧の朝の肌寒さが伝わってきます。

ほんの少し離れた場所にいる旅人の姿は、すでに霧にかすんでいます。

霧でかすむ鳥居。輪郭線を描かずシルエットで描く表現が見事です。

「一」の字を引いたようなぼかしのため、「一文字ぼかし」と言われる。ぼかす色で、時間、季節そして気候などを表現しわけています。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

三島は、箱根越えをする旅人で賑わった宿駅でした。朝霧の中、三島神社の前を行く旅人の姿を見事に表現しています。駕籠(かご)に乗る人物、馬に乗る人物だけを線で描き、鳥居・人家・遠くの旅人などは線を用いず、ぼかしの濃淡だけで奥行きを出しています。板の面を巧みに生かした技法で、大変美しい仕上がりになっています。

標準価格 14,040円(税込)

画寸法26.0 × 38.5 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より3営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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東海道五十三次について
日本橋、京都、そしてその間に設けられた53の宿駅を描いた浮世絵のシリーズ。広重は、次々に変わる景色、季節、時間、行き交う人々の生き生きとした営み、全55図を郷土色豊かに描き出しました。。日本の風土に根ざした抒情性こそ、広重の浮世絵風景画最大の特色と言えるでしょう。
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