歌川広重 東海道五拾三次

丸子 名物茶店

まりこ めいぶつちゃみせ

芭蕉も句に詠み、『東海道中膝栗毛』の弥次郎兵衛と喜多八も注文した、名物のとろろ汁。

『膝栗毛』では、弥次郎兵衛と喜多八とともに乳飲み子を背負った茶店の女房が登場します。

芭蕉の句に詠まれた「梅若葉まりこの宿のとろろ汁」の梅。

「一」の字を引いたようなぼかしのため、「一文字ぼかし」と言われる。ぼかす色で、時間、季節そして気候などを表現しわけています。

初版では「丸子」となっている地名の表記。後の版では「鞠子」と改められています。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

「名物とろろ汁」の立て看板を出した有名な鞠子の茶店の風景。とろろ汁は、自然薯(じねんじょ)をすって味付けを加えたもので、ご飯にかけたりして食べます。滋養のある食べ物として人気がありました。茶店前の梅がほころび、のんびりとした春の気分を醸し出しているのは、明るい薄紅色で占められた空間処理の巧みさにあるようです。

標準価格 14,300円(税込)

画寸法22.7 × 35.5 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
歌川広重の商品一覧

高輪之明月

歌川広重 東都名所(幽斎書)

高輪之明月

¥14,300~ (税込)

日本橋雪中

歌川広重 東都名所

日本橋雪中

¥14,300~ (税込)

駿河薩タ之海上

歌川広重 冨士三十六景

駿河薩タ之海上

¥14,300~ (税込)

東海道五拾三次について
日本橋、京都、そしてその間に設けられた53の宿駅を描いた浮世絵のシリーズ。広重は、次々に変わる景色、季節、時間、行き交う人々の生き生きとした営み、全55図を郷土色豊かに描き出しました。。日本の風土に根ざした抒情性こそ、広重の浮世絵風景画最大の特色と言えるでしょう。
東海道五拾三次の商品一覧

蒲原 夜之雪

歌川広重 東海道五拾三次

蒲原 夜之雪

¥14,300~ (税込)

戸塚 元町別道

歌川広重 東海道五拾三次

戸塚 元町別道

¥14,300~ (税込)

箱根 湖水図

歌川広重 東海道五拾三次

箱根 湖水図

¥14,300~ (税込)