歌川広重 東海道五拾三次

庄野 白雨

しょうの はくう

転がるように道を駆ける番傘の男。傘には「竹のうち」「五十三次」の文字が見えます。

駕籠の雨よけの覆いも強風に煽られて捲れそうです。

雨風に大きく撓って揺れる竹が、濃淡を重ねたシルエットで見事に表現されています。

画面を無数に横切る細い線が、雨の向きや勢い、細かさまでも表現しています。

「一」の字を引いたようなぼかしのため、「一文字ぼかし」と言われる。ぼかす色で、時間、季節そして気候などを表現しわけています。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

「白雨」とは、夕立やにわか雨のことです。突然の風を伴った激しい雨に、坂道を往来する人々を生き生きと描写したこの図は、広重の最高傑作の一つとして知られています。強風に揺れる遠景の竹薮を、輪郭線の無い二重のシルエットにして奥行きを出し、降る雨の角度を変えるなど、技法的にも新たな試みをし、成功しています。

標準価格 13,000円(税抜)

画寸法22.4 × 34.8 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より3営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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東海道五十三次について
日本橋、京都、そしてその間に設けられた53の宿駅を描いた浮世絵のシリーズ。広重は、次々に変わる景色、季節、時間、行き交う人々の生き生きとした営み、全55図を郷土色豊かに描き出しました。。日本の風土に根ざした抒情性こそ、広重の浮世絵風景画最大の特色と言えるでしょう。
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