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歌川広重 京都名所
あらし山満花
あらしやままんか
春の到来を告げる桜が満開に咲き、人々も花見に興じています。
嵐山の渡月橋のあたりを流れる大堰川をわたる日常の風景です。
現在も世界的な観光名所・京都の名所を描いたシリーズ「京都名所」の中の傑作です。
煙がゆっすらとグレーのぼかしで表現されています。
川の両岸を藍色のぼかし。摺師の腕の見せどころです。
人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。
京都嵐山は、古くから知られる桜の名所。二人の船頭が乗る舟は、すーっと桂川を下っていきます。見渡す限り、桜、桜、桜の嵐山を眺めながらの川下り。春の陽の光と水上の風を全身で感じながら、船頭たちは一体何を思っているのでしょうか。朴訥な人々の営みの中に四季折々の歓びを見出す、広重の豊かな感性が描いた一枚です。
| 画寸法 | 21.8 × 35.8 cm |
|---|---|
| 用紙 | 越前生漉奉書 |
| 解説 | 日本語・英語併記 |
| のし対応 | あり |
| 納期 | ご注文より5営業日以内に発送 |
- 歌川広重について
- 天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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