歌川広重 江戸近郊八景

玉川秋月

たまがわしゅうげつ

銀摺で描かれた満月。柳に掛かる低さが月の出から間もない時間であることを感じさせます。

月見の行楽らしき舟の上には、空を見上げて手をかざす人の姿が見えます。

当時の玉川(多摩川)は川魚が豊富な漁場であり、水運の要であり、人々の身近な行楽地でもありました。

秋らしい気配が漂うススキの生える川岸。人気のなさがもの侘しさを演出しています。

狂歌仲間の配り物として特注された本図は、大きく取った空の部分に狂歌を入れて作られました。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

期間限定特別価格
広重の最高傑作に数えられる「江戸近郊八景」シリーズ。元は一般の売り物ではなく、狂歌仲間の配り物として描かれた特注品です。
本図は現在の多摩川の丸子橋付近にかかる秋の月の風景を描いたもので、柳に掛かる月、狂歌を入れるため空を大きくとった空間など、計算しつくされた構図で物寂しい秋の情緒を描き出しています。

標準価格 22,000円(税込)

特別価格 14,300円(税込)

画寸法22.2 × 34.8 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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