歌川広重 名所江戸百景

大はしあたけの夕立

おおはしあたけのゆうだち

現在は新大橋としてかかっている橋で、広重は橋脚もしっかりと描いています。

雨に濡れないように、着物の裾をまくり上げ、傘を目深にかぶり帰路を急ぐ様子が描かれています。

雨を細い線で表すと共に、霞む向こう岸をぼかしを使うことで遠近感がある作品となっています。

作品毎に地模様が異なり細かい部分ですが凝ったデザインとなっています。

“あてなしぼかし”と言って、平らな板の上で、描くように摺師がこのぼかしを作ります。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

印象派の画家として有名なゴッホが模写したことでもよく知られています。大橋は日本橋の浜町から深川六間堀の方にかかっていた橋で、幕府の御用船安宅丸の船蔵があったことから、安宅(あたけ)と呼ばれました。構図、色調、描写どれをとっても完璧です。にわかに降り出した夕立の様が、実に見事に描かれています。

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■アダチセレクト 「話題の一枚。」
vol.1 「世界で賞賛される"広重ブルー"
vol.2 「版下絵から見えてくる制作の秘密

標準価格 14,300円(税込)

画寸法33.8 × 21.7 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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名所江戸百景について
大胆奇抜な構図が特徴の江戸名所絵の一大連作はモネやゴッホといった印象派の巨匠たちが模写したことで世界的にも知られています。 春夏秋冬の四つの部に分けられ、四季の折々に見せる江戸の素顔を描き出した一連の作品には、生まれ育った江戸の町に対する広重の深い愛着が感じられます。
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