歌川広重 名所江戸百景

王子装束ゑの木大晦日の狐火

おうじしょうぞくえのきおおみそかのきつねび

大晦日、王子稲荷の榎の木の下に集まった際に発するという伝説の狐火を幻想的に描いています。

関東中の狐が集まってきたそうで、榎を目指し向かってくる狐の集団です。

暗闇の中、森に覆われた岡が見えますが、ここが関東の稲荷の総元締である王子稲荷社です。

作品毎に地模様が異なり細かい部分ですが凝ったデザインとなっています。

闇夜の部分がキラキラと光っています。鉱物性の雲母(キラ)を絵具に混ぜて摺っています。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

毎年、大晦日の夜、社に近い榎の下に集まった狐は、ここで衣裳を整えて王子稲荷社に参上しました。近在近郷の農家では、狐がともす狐火の量で、新年の豊凶を占いました。キラキラと星が輝く夜空は、鉱物性の雲母(キラ)を絵具に混ぜて摺る「雲母摺(きらずり)」という技法が使われています。闇に包まれた森の木々の先には、わずかに緑が含ませてあり、間近に来ている春の息吹を感じさせます。

標準価格 14,300円(税込)

画寸法33.6 × 22.0 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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名所江戸百景について
大胆奇抜な構図が特徴の江戸名所絵の一大連作はモネやゴッホといった印象派の巨匠たちが模写したことで世界的にも知られています。 春夏秋冬の四つの部に分けられ、四季の折々に見せる江戸の素顔を描き出した一連の作品には、生まれ育った江戸の町に対する広重の深い愛着が感じられます。
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