歌川広重 冨士三十六景

甲斐大月の原

かいおおつきのはら

ススキ、桔梗、女郎花、野菊など、色も種類も様々な秋の草花。入り混じり野に群生している様子がよく描かれています。

大月ヶ原から眺める富士山。手前に見えるのは鹿留山と比べると富士山の高さがより際立ちます。

山頂近くに見える雁の群れも秋を代表する季節の風物詩です。

雲一つない秋晴れの夕景を表現するぼかしは、難易度の高い技術の一つ。職人の腕の見せ所です。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

広重が北斎の「冨嶽三十六景」に対抗して描いたと言われる「冨士三十六景」のうち、甲州街道大月から桂川沿いに富士吉田に向かった辺り、大月ヶ原の眺めを描いた一枚。低い視点から秋草越しに富士を望む構図が、草むらに座り込んで景色を眺めているような印象を与えます。ススキ、桔梗、女郎花、野菊など、秋の草花をふんだんに描いた情景は、秋の詩情に満ちています。

標準価格 14,300円(税込)

画寸法22.0 × 33.7 cm
用紙越前生漉奉書
解説日英併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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