歌川広重 雪月花

木曾路之山川

きそじのやまかわ

雪が津々と積もって雪深い様子が、和紙の肌で素晴らしく表現されています。

山道を通る人の小ささから、自然の雄大さが感じられます。

「拭き下げぼかし」、摺師の腕の見せどころです。

雪月花シリーズの「雪」である本図は、現在の岐阜のあたりの風景を描いています。

一般的な浮世絵のサイズの和紙を三枚続けて見せる作品で、パノラマの景色を楽しめます。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

画面一杯にうずくまるように山の塊が描かれています。白雪の降り積もる冬山の景観に添えるのは、暗い空と渓谷の水の色彩のみです。この単調で渋み溢れる配色は、山国の冬の厳しさを遺憾なく表しています。画面右の小さな橋には、針先ほどの人物が描かれ、その対比から冬山の壮大さが容易に想像できます。深々と降る雪の音が聞こえてくるかのようです。

標準価格 75,000円(税抜)

画寸法38.0 × 76.0 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より3営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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