歌川広重 広重花鳥大短冊撰

枇杷に小鳥

びわにことり

「緑○経春開 籠日黄金満 樹人○時」

夏に実を付ける枇杷。藍色だけで摺られていますが、美味しく実がついています。

枇杷の枝にとまる小鳥は、爽やかにさえずっているようです。

浮世絵を代表する色と言っても良い藍色が色鮮やかに摺られています。

藍色だけで描かれた作品に鮮やかな朱色で印が入ると画面が華やかになり、しまります。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

藍一色の背景に白抜きで小鳥と枇杷を表現した渋みのある図です。黄金色に熟した枇杷の実とその枝にとまる小鳥の図は、いかにも平和を感じさせます。色が無く、模様も描かれていないので、何という種類の鳥なのか、はっきりしていませんが、恐らく鵯(ひよどり)ではないかと思われます。ピーヨピーヨという高い鳴き声で親しまれています。

標準価格 14,300円(税込)

画寸法37.4 × 16.7 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
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