葛飾北斎 富嶽三十六景

東海道江尻田子の浦略図

とうかいどうえじりたごのうらりゃくず

田子の浦からみた裾野が広がる快晴の時の富士山。残雪が鹿の子模様になっています。

海に浮かぶ船を漕ぐ人の様子が細かく描かれています。

遠景の浜では塩田の様子が微細に描かれています。

拭き下げぼかし。版木ではなく摺師が水分の調整でぼかす、高度な技術が必要な部分。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

田子の浦は、もっとも富士山が見えるところとして有名であり、『万葉集』にも詠われています。本図は、東海道吉原宿の沖合からの風景といわれています。北斎は、近景に漁船と波を描くことで、裾野がすっと伸びた富士山をより印象的に見せています。北斎らしい雄大でかっちりとした風景画です。

標準価格 14,300円(税込)

画寸法26.1 × 38.8 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
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