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葛飾北斎 諸国滝廻り
東海道坂ノ下清滝くわんおん
とうかいどうさかのしたきよたきかんのん
「森羅万象尽くして描かざるはなき」と言われた北斎の水表現は、流石です。
観音にお参りをする人で賑わっています。
雲が描かれることで、山の深さを感じます。
本図は、「諸国滝廻り」というシリーズの一図です。
「前北斎為一筆」とありますが、富嶽三十六景の出版と同時期に使っていた北斎の絵師名です。
人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。
東海道の宿場、坂下、現在の三重県亀山市関町坂下にある滝です。滝の傍に石堂があり、清滝観音ともばれているそうです。本シリーズの中では、大変珍しく動きのない滝が題材となっており、小さな流れが岩肌を伝って分れ、ゆったりと落ちて行く様子を描いた作品です。これも、貪欲に滝を描くことで生まれた北斎の一つの水表現といえます。
| 画寸法 | 38.6 × 25.5 cm |
|---|---|
| 用紙 | 越前生漉奉書 |
| 解説 | 日本語・英語併記 |
| のし対応 | あり |
| 納期 | ご注文より5営業日以内に発送 |
- 葛飾北斎について
- 森羅万象あらゆるものの真を描くことに執念を燃やし、老いてなお、その制作意欲は衰えることなく、九十年の生涯で、数多くの作品を残しました。1999年、米ライフ誌が選んだ「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に唯一選ばれた日本人であり、近年最も注目を集めている浮世絵師です。
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- 諸国滝廻りについて
- 全８図からなる本シリーズは、普通ではとらえがたい水という対象物を自由自在に描き分ける北斎独自のデザイン力がいかんなく発揮されているところが見どころといえるでしょう。 何年もかけて水という対象物を研究してきた北斎の集大成の一つが「諸国滝廻り」なのです。
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