歌川国芳 

東都首尾の松之図

とうとしゅびのまつのず

岩の手前には大きくクローズアップされた蟹が描かれています。大変斬新な構図です。

首尾の松は、吉原へ向かう舟の目印であり、首尾良くいくように祈る場所でもありました。

風景を描く北斎・広重とは異なる雲の表現は、国芳独自のものです。

岩の上にはよく見ると、フナムシがはっています。

一勇斎国芳は、武者絵や戯画で有名ですが、風景画も独特の世界で描いています。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

本図のタイトルになっている「首尾の松」は、江戸時代、浅草蔵前の隅田川のほとりにあった松。船で吉原に向かう客を乗せ隅田川を行く途中に、「吉原で首尾良く行きますように」と願ったそうです。国芳は、この名物の松をほとんど描かず、石垣の間に暮らす蟹やフナムシを作品の主役に。意表を突く視点で大胆な構図に仕上げました。

標準価格 13,000円(税抜)

画寸法24.6 × 37.3 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より3営業日以内に発送
歌川国芳について
歌川国芳は、幕末に活躍した浮世絵師です。そのユニークな画風から、「奇想の絵師」などと呼ばれ、近年再評価の気運が高まり、広い世代の人気を集めています。 当時の浮世絵師の番付には、名所絵の広重に対し、武者絵の国芳として名前が掲げられています。反骨と風刺の精神に富んだ作品群は、当時の人々の圧倒的支持を得、多くの門人が集まり、浮世絵師の最大派閥を形成。その系譜は昭和の日本画家まで連なっています。
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