歌川国芳 東都名所

東都名所 新吉原

しんよしわら

まさしく吉原に向かう人を乗せた垂れ籠。

月明かりに照らされた人々の陰が道に落ちています。光と陰の表現への国芳の挑戦です。

大きな暈(かさ)をかぶった満月が白い光を放っています。

空の拭き下げぼかし。版木ではなく摺師が水分調整でぼかす、高度な技術が必要な部分。

一勇斎国芳は、武者絵や戯画で有名ですが、風景画も独特の世界で描いています。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

吉原へと続く日本堤の道を、天空の満月が煌々と照らし出しています。西洋絵画の影響を受けた陰影表現が、何気ない道端の風景に重要なアクセントをつけています。また、雲一つない空に巨大な月の光輪を描く斬新なアイディアが、澄み渡った夜の空気を見事に表現しています。国芳風景画の中の秀作です。

標準価格 13,000円(税抜)

画寸法25.6 × 35.6 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より3営業日以内に発送
歌川国芳について
歌川国芳は、幕末に活躍した浮世絵師です。そのユニークな画風から、「奇想の絵師」などと呼ばれ、近年再評価の気運が高まり、広い世代の人気を集めています。 当時の浮世絵師の番付には、名所絵の広重に対し、武者絵の国芳として名前が掲げられています。反骨と風刺の精神に富んだ作品群は、当時の人々の圧倒的支持を得、多くの門人が集まり、浮世絵師の最大派閥を形成。その系譜は昭和の日本画家まで連なっています。
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