東洲斎写楽　

市川鰕蔵の竹村定之進

いちかわえびぞうのたけむらさだのしん

写楽が描く各役者の手元は、その役柄や場面をリアルに写し出しています。

何かを期した瞬間の目に見える。江戸東京博物館のロゴマークにも採用されています。

当時役者は、家紋で見分けられており、市川鰕蔵の家紋は、「三桝」。

写楽をプロデュースしたのは江戸のヒットメーカーである版元・蔦屋重三郎です。

雲母、膠と墨を混ぜたものを紙に置き、役者を際立たせ豪華にみせる演出がされています。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

わずか10ヶ月の間に140数点もの作品を描き、忽然と消えた謎の絵師・東洲斎写楽。特に黒い雲母(キラ)を用いた背景に役者の上半身のみを描いた大首絵28点は、写楽を代表する作品です。本図は、寛政6年(1794年)5月に河原崎座で上演された『恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな）』の中で竹村定之進を演じる市川鰕蔵を描いた作品です。

標準価格 14,300円（税込）

額なし
専用額付き専用額について

画寸法	38.8 × 25.8 cm
用紙	越前生漉奉書
解説	日本語・英語併記
のし対応	あり
納期	ご注文より5営業日以内に発送

東洲斎写楽について: 寛政6年（1794）彗星のごとく浮世絵界に登場した写楽は、わずか10ヶ月の期間に、140数点に及ぶ浮世絵を世に送り出し、忽然と姿を消しました。 20世紀初頭、ドイツの心理学者ユリウス・クルトによって、レンブラント、ルーベンスと並ぶ三大肖像画家の一人として紹介されるなど、海外でも高い評価を得ています。写楽の正体には諸説ありますが、今なお謎に包まれた浮世絵師です。; 東洲斎写楽の商品一覧