寛政2~3年頃(1790-91)に発表された「婦女人相十品」というシリーズの1図です。
人気役者佐野川市松が身につけたとことから、当時大流行した市松模様の着物。
ビードロ。別名ポッピンともいうガラス製の玩具は、舶来品で当時の流行でした。
雲母(きら)と膠を混ぜて煮たものを刷毛で引いた雲母引き。独特の光沢が生まれます。
生え際は最も難易度が高い所。江戸時代には専門の職人がいた、彫師の腕の見せ所です。
人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。