喜多川歌麿 婦人相學十躰

浮気の相

うわきのそう

寛政2~3年頃(1790-91)に発表された「婦人相学十躰」というシリーズの1図です。

湯上りの浴衣姿。肩にかけた手ぬぐいで手を拭いています。

貝髷(ばいまげ)姿の女性。かんざしに洗い髪を貝のように巻き付けまとめています。

雲母(きら)と膠を混ぜて煮たものを刷毛で引いた雲母引き。独特の光沢が生まれます。

生え際は最も難易度が高い所。江戸時代には専門の職人がいた、彫師の腕の見せ所です。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

「婦人相学十躰」というシリーズの中の一図で、歌麿が独自の画風を確立した頃に描かれた作品です。湯帰りの女性の、振り返りざまの姿を捉えた構図で、背景に雲母(キラ)びきといって、膠と雲母を混ぜたものを紙にのせてあり、より美人を引き立たせる効果が施されています。

標準価格 14,300円(税込)

画寸法38.4 × 26.1 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
喜多川歌麿について
浮世絵の黄金期に、美人画絵師として活躍しました。しかし、その生涯については、実はよくわかっていません。 寛政期に入り、評判の町娘や遊里の女性たちを魅力的に描き、浮世絵美人画の第一人者としてその名を知らしめました。 寛政の改革下、様々な表現の制約にも屈することなく、常に新しい表現手段を模索し続けましたが、文化元年(1804)、風紀取締りの処分(一説に入牢3日、手鎖50日の刑)を受け、その二年後にこの世を去りました。
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