喜多川歌麿 娘日時計

未ノ刻

ひつじのこく

煙管を手に一服している様子。

「娘日時計」の版元、村田屋治郎兵衛の印

和紙の地を活かし、表現された女性の白い肌。

顔の輪郭線に絵具を用いず摺ること(無線摺)で、女性の柔肌を巧みに表現しています。

生え際は最も難易度が高い所。江戸時代には専門の職人がいた、彫師の腕の見せ所です。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

辰ノ刻(午前8時)から申ノ刻(午後4時)までの五刻に分けて、町家の娘の一日を描いたシリーズ「娘日時計」のうち、未ノ刻(午後2時頃)を描いた作品。長い煙管を持ち衝立に寄りかかる女とその足元に寄りそう女の姿を描いている。顔の輪郭線に絵具を用いずに摺ることで(無線摺)、女性の肌の柔らかな質感を生み出しています。

標準価格 22,000円(税込)

画寸法38.2 × 25.8 cm
用紙越前生漉奉書
解説なし
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送