喜多川歌麿 

虫売り

むしうり

籠のなかに入っているのは鈴虫でしょうか。秋の虫の声が聞こえてきそうです。

団扇には、版元の鶴屋の印と歌麿の「歌」の字をデザインしています。

市松障子の荷屋台は虫売りの目印でした。

紫の着物に黒地の帯が、画面全体の色味をまとめています。

生え際は最も難易度が高い所。江戸時代には専門の職人がいた、彫師の腕の見せ所です。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。


鈴虫、きりぎりす、くつわむしなどの虫籠を下げた屋台をかついで行商する虫売りと、虫を買っている娘の様子を描いています。秋の訪れとともに、虫売りが街角に現れるのが江戸の夜店風景でした。画面の色使いも秋らしい、涼やかな虫の音が聞こえてきそうな一枚です。

標準価格 22,000円(税込)

画寸法38.0 × 25.5 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
喜多川歌麿について
浮世絵の黄金期に、美人画絵師として活躍しました。しかし、その生涯については、実はよくわかっていません。 寛政期に入り、評判の町娘や遊里の女性たちを魅力的に描き、浮世絵美人画の第一人者としてその名を知らしめました。 寛政の改革下、様々な表現の制約にも屈することなく、常に新しい表現手段を模索し続けましたが、文化元年(1804)、風紀取締りの処分(一説に入牢3日、手鎖50日の刑)を受け、その二年後にこの世を去りました。
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