喜多川歌麿 

雪の曳舟(銀世界)

ゆきのひきふね(ぎんせかい)

墨が滲んだような水墨画のような世界を木版で見事に表現しています。

笠を被り蓑を纏った姿に雪深い冬の凍えるような寒さが伝わってきます。

微かな輪郭だけが浮かぶ遠景。一面の雪景色をよく表しています。

川辺の柳も雪を被って重たげに垂れ下がっています。

ぼかし。版木ではなく摺師が水分の調整でぼかす、高度な技術が必要な部分。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

期間限定公開
美人画で知られる歌麿の珍しい風景画です。本図は狂歌を添えて描かれた雪景色のシリーズ「銀世界」の一枚。紙の白を最大限に生かし、余白の中に墨の濃淡でもの寂しい曳き舟の情景を描き、一面の雪景色を見事に表現しています。水墨画のような風合いを木版で表現した独特の趣が漂う作品です。

標準価格 13,000円(税抜)

画寸法23.8 × 37.6 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
喜多川歌麿について
浮世絵の黄金期に、美人画絵師として活躍しました。しかし、その生涯については、実はよくわかっていません。 寛政期に入り、評判の町娘や遊里の女性たちを魅力的に描き、浮世絵美人画の第一人者としてその名を知らしめました。 寛政の改革下、様々な表現の制約にも屈することなく、常に新しい表現手段を模索し続けましたが、文化元年(1804)、風紀取締りの処分(一説に入牢3日、手鎖50日の刑)を受け、その二年後にこの世を去りました。
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