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feebee

寿という獣 「子」

本作は、江戸時代後期の浮世絵師 遠浪斎重光(えんろうさいしげみつ)の「寿という獣」という作品に着想を得て描かれました。遠浪斎を始め、複数の浮世絵師によって描かれた、「十二支全ての特徴を持つ めでたい生き物」は、feebee氏の制作テーマである「畏怖・生死・循環」に通じるモティーフであると言えます。様々な要素が絡み合いながら、興亡や衰退を繰り返し、循環していく。そして、十二支もその年ごとにメインとなる動物が循環して暦を成していきます。子年にちなんだ本作は、ネズミの頭をもち、体には自分の出番を待つ11匹の動物たちが巧みに描き分けられています。

※今後、ネズミ以降の干支も制作され、シリーズとして発表される予定です。

現代の浮世絵師として木版画に挑戦したfeebee氏。

「子」と他11匹の動物たち。

十二支、それぞれの動物を彫り分ける。

feebee氏の描いた線が忠実に彫られた版木。

一色ずつ、絵師の求める色を摺りあげる

摺りあがった色を摺師の脇で確認するfeebee氏

作家の直筆サイン入り。

人間国宝・
岩野市兵衛が漉いた、
楮100%の手漉き和紙
(越前生漉奉書)を使用。

寸分の隙も無いfeebee氏の描線
息も止まるような彫師と絵師のせめぎ合い

feebee氏ならではの巧みな描線は、浮世絵版画制作には欠かせないもの。彫師はその迷いのない美しい描線を、己の技術の全てを集めて彫り上げていきます。絵師・彫師・摺師の三者の共同作業からなる総合芸術、浮世絵版画の醍醐味がここに再現されます。

浮世絵木版画ならではの軽やかで鮮やかな発色
feebee氏の世界観を共に作り上げる

浮世絵木版画の鮮やかな発色は、丁寧に作られた楮の和紙に水性の絵具を摺りこむことで生まれます。摺師は、絵師であるfeebee氏が求める鮮やかな色を和紙に再現するために、注意深く調合した絵具を馬連を使って和紙に摺りこんでいきます。

feebee

2002年よりイラストレーターとして活躍。
現代アーティストの天明屋尚氏キュレーションの「TENGAI2.0展」をきっかけに2015年頃より画家・アーティストへと転身する。
イラストレーションで培ったキャラクターデザイン力と工筆画や日本画をベースとした伝統的な画法を駆使して、主に伝説や神話に登場する神獣をモチーフとした作品を描く。
世界を「循環」する現象と捉え、私たちがその流れにどのように関わることで次の世代に良い循環としてつなげる事ができるかという事に興味を持って作品を制作している。
2020年1月にfeebee個展「公平な観察者」(清アートスペース)開催。無所属。

部数
80部
画寸法:
23.0×23.0 cm
額寸法:
39.8×39.8 cm  専用額について
額仕様:
約2.0kg、木製、アクリル
版種
木版画
用紙
越前生漉奉書(人間国宝 岩野市兵衛)
出版年:
2019年12月
監修
公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団
制作
株式会社アダチ版画研究所
納期
ご注文から1週間以内