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春告げる 梅の浮世絵

2018.01.16



新しい年を迎え、一年間の目標を立てたり、新たなチャレンジを計画されるなど気分一新でスタートを切られた方も多いのではないでしょうか。
すでに、寒の入りも過ぎ一年で最も寒さ厳しくなる時期でもありますが、四国では、年明けすぐに梅の開花が発表されたようで、立春までもう少しですね。

アダチ版画では、「春告草」といわれ、他の花に先駆けて五弁の花を開くこの季節にピッタリの『梅』に関連した浮世絵の秀作をご紹介いたします。

梅

 

梅といえば 錦絵の祖 鈴木春信! 春を告げる雅な傑作浮世絵

錦絵の祖といわれる鈴木春信の名作には、なぜか桜より梅が多いように思われますが、どうしてでしょう?
現代では、花見といえば桜をイメージする方が大半かとおもいますが、江戸時代は、特に風流を好む好事家には、梅見の方が圧倒的に人気があったといわれています。

春信は、絵師としての活動に謎の多い人ですが、当時、京都の絵師・西川祐信(すけのぶ)の絵に学んだとも言われ、裕福な好事家たちの依頼を受けて特注品(摺物)の浮世絵を手掛けていたことからも、庶民的なものというよりは雅なものを題材に選び、作品を描いていたことが考えられます。ですから、自ずと「桜」より「梅」の傑作が多いのも納得ですね。
今回は、この鈴木春信が描いた梅を題材に描かれた美人画の傑作2図「梅折り美人」 「二月水辺梅」をご紹介いたします。

梅折る美人

梅折る美人
塀の上の白梅を手折ろうと、草履を脱ぎ捨て侍女の背に乗り上がるお転婆な少女の無邪気さが微笑ましい一枚。人物を上下に重ねる構図は浮世絵の中でも珍しく、規則正しく並ぶ土塀の模様と二人の着物の流線が、画面の中で美しく調和しています。色遣いや情景も明るく、早春の爽やかさを感じさせる作品です。

 

二月 水辺梅

二月 水辺梅 期間限定特価
墨の背景が漆黒の闇夜を想像させ、対照的に咲く白梅の花びらを引き立てています。白梅に少年と少女のけがれない愛を象徴させ、それを手折って渡し、愛の証しに代えようとする、恋の寸劇が演じられています。春信らしい幻想的でロマンティックな物語を想像させる一枚です。



<鈴木春信 関連情報>
現在、希少な鈴木春信のオリジナルを多く所蔵するボストン美術館のコレクションから名品の数々を紹介する「鈴木春信展」が名古屋ボストン美術館で開催されています(~2018年1月21日まで)。4月に大阪、7月に福岡を巡回する予定です。


様々なカタチで楽しまれた「梅」

春信以外の絵師ももちろん、梅を描いています。季節を感じる浮世絵を描かせたらNo.1の広重作品の中から隠れた梅の秀作2点とやっぱり雅な雰囲気を醸し出している北斎の弟子、北渓が描いた梅の作品1点も合わせご紹介いたします。期間限定特価の作品もございますので、是非この機会にご利用ください。

品質へのこだわり

品質へのこだわり

アダチの浮世絵は、手にして初めて分かる、熟練の技術と日本の伝統が詰まっています。

製作工程

制作工程

一切機械を使うことなく一枚一枚職人の手仕事により丁寧に作られている木版画です。

厳選素材・道具

厳選素材・道具

江戸当時の風情を感じられる当時の浮世絵の再現にこだわり、厳選した素材と道具を使用。

職人紹介

職人紹介

最高の作品を創り出すために、日々技術の研鑽を積む熟練の職人たち。

浮世絵の基礎知識

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意外と知らない?浮世絵の世界。浮世絵の基礎知識をご紹介。