鈴木春信 

梅折る美人

うめおるびじん

枝ぶりも美しい白梅。白い花びらに蘂の黄色が明るく、愛らしい印象です。

お転婆な少女は華やかな振袖姿で、年の若いことがわかります。

土塀に手を突いて見上げる侍女は、気が気でない様子。

髪の生え際は最も難易度が高い所。江戸時代には専門の職人がいた、彫師の腕の見せ所です。

通常の浮世絵(大判)の半分の大きさでつくられています。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

塀の上の白梅を手折ろうと、草履を脱ぎ捨て侍女の背に乗り上がるお転婆な少女の無邪気さが微笑ましい一枚。人物を上下に重ねる構図は浮世絵の中でも珍しく、規則正しく並ぶ土塀の模様と二人の着物の流線が、画面の中で美しく調和しています。色遣いや情景も明るく、早春の爽やかさを感じさせる作品です。

標準価格 13,000円(税抜)

画寸法27.5 × 20.8 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語
のし対応あり
納期ご注文より3営業日以内に発送
鈴木春信について
明和初年、木版技術の飛躍的な進歩を背景に、春信は、幻想的で可憐な美人画を描いて人気を博しました。 当時の趣味人たちの要請に応え、物語、和歌、俳諧など幅広く取材した作品からは、彼の文学に対する造詣の深さもうかがえます。「錦絵の祖」と呼び称される春信。錦絵草創期の淡く和やかな色彩が特徴です。そのストーリー性豊かでドラマティックな作品は、今も多くのファンを魅了しています。
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