歌川広重 東海道五拾三次

舞坂 今切真景

まいさか いまぎりしんけい

白峰の富士。荒々しい山々の向こうに覗く姿はことさら優美に見えます。

浜名湖の湖面で行われているのは蛤漁です。

波風の荒い場所のため、逆波から渡し舟を守るために幕府の命で防波杭が打たれました。

水面のぼかしは摺師の腕の見せどころ。水の深さや広さが見事に表現されています。

「一」の字を引いたようなぼかしのため、「一文字ぼかし」と言われる。ぼかす色で、時間、季節そして気候などを表現しわけています。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

舞坂は浜名湖の東岸にあった宿場で、荒井へ渡る渡し場がありました。明応7(1498)年の大地震で、浜名湖と海を隔てていた陸地が切れてしまい、「最近切れてできた渡し」ということから、「今切れの渡し」と呼ばれました。広重の風景画で天のぼかしが無い珍しい絵です。大きく広がった空を表現するために、あえていれなかったようです。

標準価格 14,300円(税込)

画寸法22.7 × 35.6 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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東海道五拾三次について
日本橋、京都、そしてその間に設けられた53の宿駅を描いた浮世絵のシリーズ。広重は、次々に変わる景色、季節、時間、行き交う人々の生き生きとした営み、全55図を郷土色豊かに描き出しました。。日本の風土に根ざした抒情性こそ、広重の浮世絵風景画最大の特色と言えるでしょう。
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