歌川広重 名所江戸百景

浅草田甫酉の町詣

あさくさたんぼとりのまちもうで

吉原の遊女のかんざしが襖のそばに見えます。

猫の目線の先には、あぜ道を熊手を持って歩く人々が見えます。

夕暮れに映える富士山が格子の先に見えています。

作品毎に地模様が異なり細かい部分ですが凝ったデザインとなっています。

幅を広めにぼかした「拭き下げぼかし」、摺師の腕の見せどころです。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

吉原で働く女性の控屋があったのが浅草田甫です。遊女屋の窓の格子越しに、田んぼの畦道を、縁起物の熊手を担いで歩く数えきれない人々の行列が描かれています。格子窓から猫が外を眺めているこの部屋の主は、いったいどんな女性だったのでしょうか。広重の作品の中では珍しく、そんなことを想起させる哀愁に満ちた作品です。

標準価格 14,040円(税込)

画寸法33.6 × 22.3 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より3営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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名所江戸百景について
大胆奇抜な構図が特徴の江戸名所絵の一大連作はモネやゴッホといった印象派の巨匠たちが模写したことで世界的にも知られています。 春夏秋冬の四つの部に分けられ、四季の折々に見せる江戸の素顔を描き出した一連の作品には、生まれ育った江戸の町に対する広重の深い愛着が感じられます。
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