歌川広重 冨士三十六景

東都駿河町

とうとするがちょう

現在の三越百貨店の前身である越後屋呉服店。

店先には正月の松飾りが見られます。

正月の祝福芸であった三河万歳が練り歩き、おめでたい雰囲気が感じられます。

左奥には冠雪の富士をとらえています。

空の奥行きを表現する「拭き下げぼかし」。均一でムラのないぼかしは、摺師の腕の見せどころです。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

広重が、北斎の「冨嶽三十六景」に対抗して描いたと言われる「冨士三十六景」シリーズ中の一図。現在の東京・日本橋室町あたりが駿河町で、かつては江戸市中で富士の見える名所とされていました。三越百貨店の前身である越後屋呉服店の前には、松の正月飾りや、当時正月の祝福芸であった三河万歳の姿が見られます。富士を正面に据えるのではなく、通りの片側・越後屋呉服店の店先に焦点を当てた珍しい構図で、めでたい新春の賑わいが描かれています。

標準価格 14,300円(税込)

画寸法34.5×22.0cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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