歌川広重 

傘と朝顔に鶏

かさとあさがおににわとり

色や形のバリエーションが豊富な朝顔。江戸時代には品種改良ブームが起きるほど人気がありました。

夏の急な雨を暗示しているような蛇の目傘。くっきりとした黄色と黒のコントラストが鮮やかです。

色を付けない版木で立体感を表現する空摺。繊細な凹凸で鶏のふんわりした羽毛を表現しています。

空間に立体感と広がりを与える「ぼかし」。ムラのないぼかしは摺師の腕の見せどころです。

画中の句は「鳴けばこそ別れをおしめ鶏の音のきこえぬ里の暁もかな」とあり、夏の早朝を描いていることがわかります。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

期間限定掲載
縦長の画面にバランスよく配置された鶏と傘と朝顔が夏の早朝を思わせる作品。傘の黄色と黒、鶏の羽の白と黒、瑞々しい朝顔の花の青と朝焼けの空の赤の対比など、広重の優れた色彩センスが特に際立っています。広重が手掛けた数ある花鳥画の中でも一際目を引く一枚です。

標準価格 22,000円(税込)

画寸法38.7 × 17.2 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
歌川広重について
天保年間に保永堂から出版された全55図の「東海道五十三次」が大ヒットし、以降数々の東海道の風景画を描きました。 花鳥画にも詩情溢れる優品を残し、最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、四季折々の江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しました。同シリーズは、ゴッホが模写したことでも知られています。
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