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葛飾北斎 諸国滝廻り
木曾路ノ奥阿弥陀の滝
きそじのおくあみだのたき
「森羅万象尽くして描かざるはなき」と言われた北斎の水表現は、流石です。
観世水模様が元ですが、こんなデザイン的に水を描けるのは北斎しかいないでしょう。
和紙の繊維の中に水性の絵の具を摺り込むことで生まれる木版独特の色鮮やかな藍色。
滝を見ながら、一休みする旅人の姿は、人々の日常を垣間見る事が出来ます。
「前北斎為一筆」とありますが、富嶽三十六景の出版と同時期に使っていた北斎の絵師名です。
人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。
現在の岐阜県郡上市白鳥町に位置し、今なお日本三霊山の一つである白山を参詣する人々が滝行をする場所で、日本の滝百選にも選ばれています。滝底へ落ちていく手前の見えない部分を北斎持ち前の想像力で抽象的に描いたことが、流れ落ちていく水の勢いをより強く感じさせる効果となっています。このデザインは、日本古来より伝わる観世水(かんぜみず)という模様を北斎が改めてデザインしたものです。
| 画寸法 | 38.0 × 25.9 cm |
|---|---|
| 用紙 | 越前生漉奉書 |
| 解説 | 日本語・英語併記 |
| のし対応 | あり |
| 納期 | ご注文より5営業日以内に発送 |
- 諸国滝廻りについて
- 全８図からなる本シリーズは、普通ではとらえがたい水という対象物を自由自在に描き分ける北斎独自のデザイン力がいかんなく発揮されているところが見どころといえるでしょう。 何年もかけて水という対象物を研究してきた北斎の集大成の一つが「諸国滝廻り」なのです。
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