葛飾北斎 北斎花鳥画集

罌粟

けし

花びらの細かな線が繊細に描かれた罌粟(けし)。

風にたなびく葉の様子が大変リアルに描かれています。

手前の花にはあえて色を入れないことで、奥の花にカメラのピントがあったような印象を作り出しています。

主役の花を引き立てる単一色による背景の「潰し」。簡単に見えてもムラなく摺るには熟練の技術が必要です。

「前北斎為一筆」とありますが、富嶽三十六景の出版と同時期に使っていた北斎の絵師名です。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

罌粟(けし)は、4~6月頃に咲く花で、花言葉は「いたわり・感謝」。北斎は本シリーズで花と鳥を描写するだけでなく、自然の中での風・空気・時間までを表現しようと試みています。風にたなびきながら咲く罌粟は動きがあって新鮮です。花が咲き始めて、実になる過程をいとも自然に描き分けているのはさすが北斎です。

標準価格 14,300円(税込)

画寸法26.0 × 38.0 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
葛飾北斎について
森羅万象あらゆるものの真を描くことに執念を燃やし、老いてなお、その制作意欲は衰えることなく、九十年の生涯で、数多くの作品を残しました。1999年、米ライフ誌が選んだ「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に唯一選ばれた日本人であり、近年最も注目を集めている浮世絵師です。
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北斎花鳥画集について
全10図より構成され、静止した瞬間をとらえた図と風で動いている一瞬を描写した図の二種類があり、描線の一本一本にも細かな精神が行き届いています。 これらの緻密な描写、大胆な構図は、幕末以降フランスを中心にヨーロッパで大きな注目を集め、ガラス器や宝飾品といった数々の美術工芸のデザインに採り入れられました。
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