喜多川歌麿 当時全盛美人揃

滝川

たきがわ

漆黒に波模様や紅葉、桜があしらわれた上品で華やかな着物。

着物の衿から手を出し、縮こまる姿が可愛らしい印象です。

歌麿が美人画を描く際によく用いた黄潰しの背景。

着物の半衿は絵具を用いずに摺る「空摺」で表現されています。

生え際は最も難易度が高い所。江戸時代には専門の職人がいた、彫師の腕の見せ所です。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

「当時全盛美人揃」は、黄潰しの背景に吉原の人気遊女の座像を描いたシリーズです。滝川は、「呼び出し」といわれる吉原の最高位の遊女でした。豪奢な着物もその位の高さをあらわしているようです。しゃがんで身を丸め、慈しむように文を読んでいます。

標準価格 22,000円(税込)

画寸法38.9 × 25.4 cm
用紙越前生漉奉書
解説なし
のし対応あり
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