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世界で最も有名な日本の浮世絵師・葛飾北斎。そして彼の作品のなかでも最高傑作と名高いのが、この「神奈川沖浪裏」です。静かな富士山を背景にせり上がった大波が迫力満点で、その大胆な構図と繊細な描写は人々に衝撃を与えました。海外では“The Great Wave”という名で親しまれ、作曲家ドビュッシーはこの作品から着想を得て交響詩「海」を作曲したといわれています。近年でも国内外、数多くの展覧会で目玉作品として紹介されている他、2021年3月にもクリスティーズ・ニューヨークのオークションにおいて、浮世絵版画として世界最高額となる159万ドル(約1億7000万円)を記録するなど今なお世界で高く評価されています。
森羅万象、様々なものを描いた北斎が、特に生涯こだわりを持って挑み続けた「波」の表現。幾度も波を描き、変幻自在の水の動きを捉えるために試行錯誤しています。「神奈川沖浪裏」と、その原型といわれる初期作「おしをくり はとう つうせんのづ」でも、構図は似ているものの、波の描き出し方は全く違っています。北斎がよりリアルで、人を惹きつける波の表現を追求した結果できあがったのが、傑作「神奈川沖浪裏」だったのです。
「おしをくり はとう つうせんのづ」北斎45歳頃の作品
「神奈川沖浪裏」北斎70歳頃の作品
北斎の絵は他の絵師のものに比べても線が細かく、描かれた線に忠実に彫りあげるには高度な技術が必要です。「神奈川沖浪裏」の波頭にみられる抑揚のある複雑な線は特に彫師の腕の見せどころ。迫力のある画面を作るために、線が持つリズムや全体のバランスに配慮しながら小刀を入れていきます。北斎の筆の強弱までもを理解し、彫り分けなければなりません。
北斎が追求し続けた波の表現に欠かせない“青”には、江戸後期にヨーロッパから輸入された化学的顔料のプルシアンブルー(ベロ藍)が使われています。「神奈川沖浪裏」では、濃さの異なる2つのベロ藍を用いて、巧みに色を摺り重ねることで色鮮やかかつ立体的な大波を生み出しています。
“The Great Wave”は北斎、そして浮世絵の代表作として欧米で高い評価を受け、今なお世界中の人々に愛されています。アダチの浮世絵をご利用いただいているお客様の多くにお選びいただいており、海外ギフトでは常に人気No.1の作品となっています。江戸時代当時の伝統木版技術を継承した職人が一枚一枚丁寧に作る「神奈川沖浪裏」は、海外のお客様へ贈る日本のお土産として大変オススメです。
画寸法 | 26.4 × 38.6cm |
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用紙 | 越前生漉奉書 |
解説 | 日本語・英語併記 |
のし対応 | あり |
納期 | ご注文より5営業日以内に発送 |