2021年の本命チョコは、岡田美術館のアートなショコラ!北斎『波と富士』実食レポート

2021年の本命チョコは、岡田美術館のアートなショコラ!北斎『波と富士』実食レポート

間近に迫ったバレンタインデー。「北斎今昔」の編集部が注目しているのが、専属のショコラティエをかかえる岡田美術館(箱根・小涌谷)で販売している、味だけでなくデザインも素敵な、アートなチョコレート「Okada Museum Chocolate」シリーズです。2021年は、この「Okada Museum Chocolate」が、バレンタイン期間限定で日本橋三越本店(2月2日~)と伊勢丹新宿店(2月5日~)で開催される「スイーツコレクション2021」、および通販サイト「婦人画報のお取り寄せ」(2020年より通年販売)で購入可能に。話題のスイーツを実食レポート!

編集部イチオシは、やっぱり北斎の名作!『波と富士』

今回、三越伊勢丹で販売される商品の中でも、編集部イチオシなのが、世界的に有名な浮世絵師・葛飾北斎の名作「冨嶽三十六景」の中から岡田美術館所蔵の「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」の2図を表面にデザインしたボンボンショコラ「Okada Museum Chocolate『波と富士』」です。

Okada Museum Chocolate『波と富士』(画像提供:岡田美術館)

ガナッシュをチョコレートコーディングした一口サイズのスイーツ、ボンボンショコラ。「Okada Museum Chocolate『波と富士』」では、北斎の2作品をそれぞれ正方形にトリミングし、さらに画面を4分割。計8粒のショコラは、すべて異なる個性的なフレーバーで、高級感のある白と金のボックスの上下段に収められています。

モチーフになっているのは葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」の人気の2図「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」(上図の画像はアダチ版復刻)。ボックスには、8つのフレーバーとモチーフになった浮世絵作品を紹介するリーフレットも入っています。

「神奈川沖浪裏」の波しぶきが勢いよく飛び散るさまと不動の富士の対比。「凱風快晴」の鮮やかな空の藍色とずっしりと聳える山肌の朱色のコントラスト。北斎の不朽の名作2図の見どころが、チョコレートの小さな画面の中に見事に表現されていますね。

こちらの商品は、2020年に岡田美術館で開催された「生誕260年記念 北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―」に合わせて発売されたもの。岡田美術館では、これまでも展覧会に合わせ、同館収蔵品の尾形光琳「菊図屏風」、伊藤若冲「孔雀鳳凰図」そして、喜多川歌麿「深川の雪」などの名画をモチーフにしたチョコレートを発売し、いずれも定番商品となっています。

編集部スタッフが8つのフレーバーを食べ比べ!

専属ショコラティエのこだわりが詰まった「Okada Museum Chocolate『波と富士』」。とっても気になる、そのお味は? 今回、編集部スタッフが実食しました!

編集部に届いた「Okada Museum Chocolate『波と富士』」。二段式のボックスは、開くと波と赤富士が階段状に並ぶ構造。スタッフのテンション、急上昇です。

「Okada Museum Chocolate『波と富士』」の8つのフレーバーは、和栗×タイム、ハイビスカスベリー×ココナッツといったように、いずれも2種類の素材の掛け合わせになっています。ブドウ×ゴルゴンゾーラチーズなど意外性のある組み合わせもあり、新感覚のマリアージュを楽しめそう。ショコラの断面を見ると、2層に分かれているのが分かります。

ページの都合上、全種ご紹介するのは難しいので、編集部スタッフ3名が、お気に入りのフレーバーをご紹介します。

「Okada Museum Chocolate『波と富士』」胡桃×メープルシュガー

スタッフM:胡桃×メープルシュガー
「『神奈川沖浪裏』に描かれた富士山の部分! 胡桃の柔らかな食感とほのかに香るメープルシュガーの甘味のバランスが絶妙。8つの中でチョコレートの持つ重厚感が一番感じられて、とっても幸せな気分になりました!」

「Okada Museum Chocolate『波と富士』」ブドウ×ゴルゴンゾーラチーズ

スタッフW:ブドウ×ゴルゴンゾーラチーズ
「断面は、ブドウの紫とゴルゴンゾーラチーズの白のバイカラー! 食べた瞬間、ブドウの酸味が口の中に広がり、続いてゴルゴンゾーラチーズの独特な香りと塩味が加わります。まさに、赤ワインとチーズを一緒に食べたような味わいが楽しめます。」

「Okada Museum Chocolate『波と富士』」バナナ×ローズマリー

スタッフS:バナナ×ローズマリー
「口に入れた瞬間に、なめらかなガナッシュから広がるバナナの甘みや芳香と、ローズマリーの清涼感がたまりません! 甘酸っぱさをビターチョコが包み込む<カシス×ブラッドオレンジ>も捨てがたかったのですが、甘すぎず爽やかなこちらの味をおすすめします!」

気になるフレーバーはありましたでしょうか?

新作『WHITE』はアールヌーヴォーのガラス作品がモチーフ

そして三越伊勢丹限定販売の新作が「Okada Museum Chocolate『WHITE』」。19世紀末にフランスで活躍したアール・ヌーヴォーのガラス作家、エミール・ガレやドーム兄弟のガラス作品にインスパイアされた5粒のボンボショコラです。(アール・ヌーヴォーは、日本の琳派や浮世絵から影響を受けたと言われています。)

新作の「Okada Museum Chocolate『WHITE』」。右端のボンボンはドーム兄弟の作品「ベニウチワ文花器」(下図参照)がモチーフ。(画像提供:岡田美術館)

こちらは、パイナップルやベリーのフルーティーな5つのフレーバー。ホワイトチョコレートコーティングの柔らかくつややかな色彩は、岡田美術館所蔵の優雅なガラス作品を思い起こさせます。

ドーム兄弟「ベニウチワ文花器」 1904-10年頃(画像提供:岡田美術館)

見た目も味もこだわり抜いた「Okada Museum Chocolate」は、ひと粒ひと粒、じっくりと楽しむことができ、私たちにアートなインスピレーションを与えてくれます。今年の本命チョコは「Okada Museum Chocolate」で、あなたの想いと優雅な時間を贈ってみては?

もちろん、バレンタインだけでなく、アート好きな方への贈り物にもおすすめです。今回の実食にあたり、編集部内でも、モチーフになった美術作品や、豊富なフレーバーについて、自然と会話が弾みました。頑張ったご自身へのご褒美にも良いですね。

商品情報

Okada Museum Chocolate
[ラインナップ]
■ Okada Museum Chocolate『WHITE』※三越伊勢丹限定
 (モチーフ:アール・ヌーヴォーのガラス作品)
□ Okada Museum Chocolate『波と富士』
 (モチーフ:葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」「富嶽三十六景 凱風快晴」)
□ Okada Museum Chocolate『福井江太郎 風・刻』
 (モチーフ:福井江太郎「風・刻(かぜ・とき)」)
□ Okada Museum Chocolate『歌麿・深川の雪』
 (モチーフ:喜多川歌麿「深川の雪」)
■ Okada Museum Chocolate『若冲・孔雀鳳凰』
 (モチーフ:伊藤若冲「孔雀鳳凰図」)
■ Okada Museum Chocolate『雪佳・燕子花』
 (モチーフ:神坂雪佳「燕子花図屏風」)
■ Okada Museum Chocolate『光琳・菊』
 (モチーフ:尾形光琳「菊図屏風」)
[価 格]□印…4,800円(税込)/■印…2,800円(税込)
[購入方法]
岡田美術館 ミュージアムショップ
・日本橋三越本店 本館7F 催物会場「スイーツコレクション2021」2021年2月2日〜14日 詳細≫
・伊勢丹新宿店 本館6F 催事場「スイーツコレクション2021」2021年2月5日〜14日 詳細≫
・通販サイト「婦人画報のお取り寄せ」(※一部商品のみ取り扱い)

協力・岡田美術館
文・「北斎今昔」編集部